「建前の正義」と「本音の正義」/あなたは本当に正しい?

正義とは何か。法律を守ることか。ではその法律は正しいのか。人間が作ったのに?

正義には、二種類ある。「建前の正義」と「本音の正義」である。「建前の正義」とは、マニュアルを守ることで、法律を遵守することだ。レジ打ちしているときにお客様が一人並んだらヘルプを呼ぶことで、法定速度を守ることだ。だが、現実はそう甘くない。スーパーの従業員は常に自分の仕事に追われている。法定速度を守っていたら渋滞の原因になるかもしれないし、場合によってはあおり運転される可能性もある。

では、「本音の正義」とは何か。それは、社会的な正義である。60キロ制限の車道は、周りの車に合わせて70キロくらいで走ることが最も社会的正義である。「本音の正義」の実現には、常に周りを見る力と自分を客観視する力が必要だが、この能力はどこで養われるか。それは、学生時代にあると思っている。学校で、制服が乱されていると、度々教師に注意される。だが、思春期で多感な学生にとってそれは一種の拷問に近い。そこで、思春期の学生は、自分のイメージと校則の折衝点を見つける。第一ボタンだけ外してみたり、学校から出たら学ランの下にパーカーを着てみたり。そういった少しの「悪さ」「グレ」が「本音の正義」の能力向上に貢献していると思うのだ。

あなたは、自分の子供に、無理やり上から押さえつけていないか。決まりだから、という理由で子供のグレを否定していないか。その教育方法は、「建前の正義」に過ぎない。


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