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ロックンロールに感謝を ヘヴィーメタルに愛を

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自分の書いた音楽に関する記事をまとめています。
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#音楽

虹世界ゆーてるけど頭の中はなんでかオレンジ色になるんよな。聖飢魔II/What's Happening

オレには宇宙のことはわからぬ。何?未だ膨張し続けているとか、しきったら今度は収縮するとか、星のそれぞれで環境違うとか、ロードオブザリングより壮大なファンタジーだよ。 そんなファンタジー空間を漂う曲、「What's Happening」。大教典「THE OUTER MISSION」以来のガッツリ宇宙。美しい曲です。 宇宙船のエンジン音のようなギターで始まり、そこに綺麗なキーボードが乗っかる。曲の主人公はコールドスリープだろうか、ずっと眠っていたようだ。目覚めにはうってつけの音だ

あっちいあっちいあっちいわ!だからソナタ聴いて涼もう。Sonat Arctica/Gravenimage

最近、noteの記事は仕事の空き時間にちょっとずつ書いている。そうすると大体2、3日で出来上がる。ちなみにこの記事は5月17日の午後3時に書き始めた。気温は25度。暑い。外仕事には堪える。だからSonata Arcticaを聴こう。Sonataがあればいつでも冬だ。 と、いうわけで今回の紹介はGravenimage。美しいキーボードで始まる。ひんやりする。鍵盤が氷でできているじゃなかろうか。落ち着いた歌声もいい。頭の中は雪原だ。ちらちらと雪が降り、少し風がある。 そうやって気

哀愁で全身がビチャビチャになる。SKiD ROW/Wasted Time

「18&Life」でセバスチャン・バックの虜になった人は多いんじゃないだろうか。ぼくは最後の高音でのびのあるシャウトにやられた。 「Wasted Time」は2ndアルバム「SLAVE TO THE GRIND」収録。やるせない一曲。どこか暗い所にいってしまった友を嘆く歌詞がセバスチャン・バックの高音のしゃがれたシャウトに乗って耳に響く。 ずぼらなもんで、歌詞の和訳を読むということをあまりしない。しようしようでしない。だからこの曲も歌詞を知ったのは最近。歌詞を知るまではグッと

そういやマリリン・マンソンが「フィクションだからリアルを描写できる」みたいなこといってたっけ。筋肉少女帯/大江戸鉄砲100人隊隠密戦記

「この物語はフィクションであり、時代考証などデタラメである。だが、デタラメでない時代などあるのだろうか?過去も、現代も」 筋肉少女帯のアルバム「君だけが憶えている映画」収録の「大江戸鉄砲100人隊隠密戦記」冒頭のセリフである。これに対するぼくの意見は「いやいや、そんなことないよ。世の中捨てたもんじゃないよ」だ。ったんだけど、多いよね、最近。もう捨てちまうかってこと。 曲中登場するは100人の鉄砲隊、倒幕の志士、メリケンのガンマン。迎え撃つは恨み持つ花魁の物の怪。マインド違う男

主語のない歌を聴こう。人間椅子/蛞蝓体操

アルバム色即是空がリリースされたのが去年の9月ですか。Amazonで予約したから当日に届いたってのに、紹介をここまで引っ張ったわけとは!書くのがめんどくさかったんである。書く気とか応援する気がないわけじゃないの。ただマンガも描いててさ、そっちに集中してたからさ・・・。 じゃ、読者が読む気なくす前にアルバムの話しよっか。 今回のアルバム、ジャケットが非常にカッコよく、手元に来る前からワクワクが止まらなかった。だから聞き始めは面食らった。これは、音がこもってる、前作までのド派手さ

Marilyn Manson - Disposable Teens

 あれは中学生のころ、テレビを見ていたら、沼から長身細身の男がぬーっと現れたんですよ。ぐわっと剥き出しにされた歯、大きすぎる口、こちらを睨みつける白い左目、ひ、ひぇぇ~。  その男が、歌うんですよ。ステージで暴れ、教皇のような姿で幽霊みたいにふらつき、ムカデのように伸び、そして生首が、目が、ひょ、ひょぇぇ~。し、CDお買い上げ~。  というわけで、今回はMarilyn MansonのDisposable Teens。  いや~、テレビに映った瞬間感じたね。オレが探してたのはこ

筋肉少女帯-人間嫌いの歌

再結成後2枚目のアルバム、シーズン2収録。短い。が、しっかりオーケン節の詰まった一曲。この曲大好き。特に「人間嫌いの歌に世界中の人の名前を」の歌詞はパンチ効いている。 これこれこうだから人間嫌い。自分も嫌い。でも君は好き。そんな曲。 ラブソング、ではない。この曲はいわゆる、愛でお茶濁している曲なのだ。なぜそう感じたかというと、具体性の違い。人間嫌いの理由は短くはっきりしているのに、恋については長々歌っておいて好きしか出てこない。いやあ、初めて聴いたときは曲のその構成に一本取ら

Damian Hamada's Creatures-Running like a Tiger

あの「は、は、は、はまださんバント」の創始者、ダミアン浜田陛下率いるモンスターバンドの一曲。 このバンドは特殊な編成をしていて作詞作曲をダミアン浜田陛下、歌を桜‘シエル‘伊舎堂、演奏を金属恵比寿が担当する。よって陛下は演奏しないし歌わない、クラシックの作曲者みたいな立ち位置。 さて今回紹介するRunning like a Taiger、音数少なくスローでストレートなつくり。シブい。しかしそこはヘヴィーメタル、ばっちりテンションをあげてくれる。 高音のギターで始まり、低音が地を

PIERROT-MAD SKY 鋼鉄の救世主

1stアルバム、FINALEに収録。2ndシングル。この頃自分は中学生で、ヴィジュアル系全盛期だったんじゃなかろうか。 YouTubeのサムネを見てもらってもわかる通り閉塞感のある曲、なのだが音作りはストレートにカッコイイといえる出来栄え。ヒステリックな味付けはほどほどに「おお、ロックじゃん!」と思えるのだ。ギター、ベース、ドラム、全部まんべんなく楽しめるのもうれしい。特にイントロのギター、サビのドラム、気持ちいいね。 PIERROTといえば歌詞がグロテスクなのが特徴だが、こ

Powerwolf-Sacred&Wild

狼男集団が攻めてくる!そんなバンドの5枚目のアルバムに収録された曲。 彼らを知ったのはニコニコ動画。PVがいくつかあり、数曲聞いて気に入ったのでアマゾンにアクセス。新品が600円そこらで売ってあった。価格破壊にもほどがある。 ジャケットは宗教と暴力の雰囲気ムンムン。歌詞もアーメンやアヴェマリアなどが多く使われていて、それがヘヴィメタルと野太いアッティラ・ドルンのボーカルでもって飛んでくる。バンドコンセプトはばっちりだ。 声の太さから、自分はDEATHSTARSのウィプラッシャ

WANDS-Little bit...

WANDSのPIECE OF MY SOUL最高!ほかのアルバムは・・・ん~ちょっと低刺激、PIECE OF MY SOULばっか聴く。時々AWAKE。 そんな少年時代を過ごしておりました。おっさんになった今、WANDS、しみます。それに気付いたのはこないだ皿洗いしながらながら聞きしていた時。気持ちよくってねぇ。 Little bit…を初めて耳にしたのは大学生のころ。音楽に刺激を求める日々でも、これはよく聴いた。優しい高音のガラスみたいなキーボードにうっとりしちゃう。上杉昇

MAGNUM-On a Storyteller's Night

日差しのちょうどいい日に散歩しながらスポティファイ聴いてた時に偶然かかった一曲。立ち止まってすぐお気に入り登録したね。 まずボブ・カトレイのびやかで広がりのあるボーカルが気持ちいい。曲の進行はゆっくりと静か。英語だから所々しか歌詞の意味は聞き取れないけど、どうもファンタジックな内容らしい。と、思っているところに突然の盛り上がり。これが最高!なんていうか、酒場で誰かが自分の冒険譚を語っていて、それに引き込まれていた酔っ払いたちが見せ場でたまらず騒ぎ出す様子が浮かぶんですな。いや

X JAPAN-紅

中1の夏、GLAYやL'Arc〜en〜Cielがテレビに出始めの頃、音楽にハマる。当時は色々な音楽番組をやっていて、できる限りチェックしていた。 中2の夏、あきる。ハマれる音楽ってあんまないのね。T.M.RevolutionとかWANDSはいいけど、他がいまいちピンとこない。音楽番組も惰性でチェック。もう聴くのやめようかしら、なんて思いながら過ごしていたらテレビに映ったX JAPAN。紅。 最初のギターの一音でテレビに飛びついたね(イントロはカットされていた)。こんなカッコイ

人間椅子-浪漫派宣言

デビュー33年間のキャリアの中で、今が一番脂が乗っているバンドの一曲。 のっしのっしと始まるイントロに次いで歌われるのは過去の偉人を掘り起こしての浪漫。いやはや人間椅子らしいじゃないの。行進するようなドラムと相まって自然と顔が前を向く。 印象的なのがサビの「ロマンチックに行こうぜぃ」のフレーズ。気取っているようでもあり余裕があるようでもあり、なんとも色気を感じるんですね。 人間椅子は9月6日に新譜、色即是空を発表予定。今から楽しみです。