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虹世界ゆーてるけど頭の中はなんでかオレンジ色になるんよな。聖飢魔II/What's Happening


オレには宇宙のことはわからぬ。何?未だ膨張し続けているとか、しきったら今度は収縮するとか、星のそれぞれで環境違うとか、ロードオブザリングより壮大なファンタジーだよ。
そんなファンタジー空間を漂う曲、「What's Happening」。大教典「THE OUTER MISSION」以来のガッツリ宇宙。美しい曲です。
宇宙船のエンジン音のようなギターで始まり、そこに綺麗なキーボードが乗っかる。曲の主人公はコールドスリープだろうか、ずっと眠っていたようだ。目覚めにはうってつけの音だ。
外を見ると宇宙は暗くなく、虹色をしていた。胸が膨らむ歌詞だ。
壮大なスケールを感じさせるのは「那由多」「137億光年」「広がり続ける宇宙」といった歌詞のせいだろう。膨大な空間に、宇宙からみればほんのちっぽけな船があるのが見える。
船の機器は役に立たず、目的地も曖昧だ。しかしそこにある無を見極めなければならない。無謀。だが地球をなんとかするにはやらなければならない。曲を聴く限り主人公はそこにロマンを感じてないだろうか。ぼくがそう感じるからそう思うだけだろうか。いずれにしても、はかりしれない宇宙を感じるのは事実だ。
にしてもこの曲、音が切ない。コールドスリープ、進んだ距離は137億光年。果てしない時間果てしない距離の旅。人の命がまだあるのかも曖昧。宇宙にポツンといる自分。そりゃ切なかろう。それでも伝える気でいる主人公。情熱的だ。
虹世界と歌詞にあるけど、ぼくの頭に浮かぶのはオレンジの輝きだ。「LUNATIC PARTY」と似た高揚感があるからだと思う。「THE OUTER MISSION」の曲ですね。「LUNATIC PARTY」もイメージカラー自分の中ではオレンジなんだよね。曲から感じる広大な宇宙の旅、前を向く主人公、切ない音がその正体だろう。
非常に映画的な曲だと思う。長い時間視聴して、見せの場面でこの曲の世界観が銀幕に現れたら、その美しさに息を飲むんじゃないだろうか。
教典全体についてもざっくりと語りたかったけど、いい加減文字数が多い。また次の機会とさせてもらいます。一言だけ言うと、オシャレなのよこの教典。


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