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猫の名前

幼い頃の話しになります。

私は、4人兄弟の一番上になり、妹がひとりと
弟が二人いて、妹と三男の弟がたまに猫を拾って来るのです。 うちの家族は、意外と動物が好きなので、誰の抵抗もなく、すぐに家族の一員として受け入れられました。
初代、初めて来た猫は三毛猫で、生後二、三ヶ月くらいの仔猫だったと思います。

名前は、ミーと名付けました。
私が名付け親です。
名前を付ける時は私か、妹が付けることが
多かったです。

歴代の猫ちゃん達の名前を言いますと
先に書いたミー、これは四代目の猫ちゃんにも
付けられています。後は、タマ、ミケ、錦之介
シロ、シャー、トーラー、クロなどです。

その歴代の猫ちゃん達の中から、印象的だった猫達を紹介します。

まず、錦之介の由来は、歌舞伎役者、時代劇・俳優の萬屋錦之介さんから来ています。理由は、顔が似ているという理由で名付けました。

上の画像に近い♂の虎柄の猫で錦之介はもう少し
虎柄がはっきりしていて色が濃い感じだったと思います。私に結構懐いていて、よく私の腹の上を好んで寝てました。


次は、白のペルシャネコ?みたいな♀猫でシャー
これも私が名付け親です。理由は、わが家の一員になったばかりの時は、少し警戒していて「シャー シャー」言っていたので、シャーと名付けました。毛がフサフサで気性が荒く、家の中と外を自由に行き来させていて、ある日、外を見ると車の周りをグルグル唸りながら歩くシャーとシャーの3倍位ある野良犬が怯えながらゆっくりとシャーに追われていました。何故、あの野良犬は車から離れず
シャーに追われてグルグル車の周囲を回りながら追われていたのか、不思議な光景でした。あの時はスゲーな、この猫と思いました。

最後はトーラー、これも私が名前を付けました。
薄い灰色の♂トラ猫だったのでシンプルにそういう名前になりました。オッドアイの猫ちゃんでした。 当時、親父がメジロを飼っていまして、それをトーラーが狙って鳥かごを壊して逃したり、何処かへ持ち去ったりという事が頻繁に起きたので親父が怒って、トーラーを家から3キロ離れた所に置き去りにして来ました。

私はその事を知らずに二、三日見えないトーラーを少し心配していた夜にひょっこり帰って来てテレビの上にピョンと飛び乗り、険しい表情で振り返ったのを今でも忘れません。

後からおふくろに聞いて、納得しました。

それからも何度かやらかすので、親父はついにトーラーを私達にナイショで遠くの方に放してきてしまいました。

私がその事を知ったのは暫くたった頃でした。
トーラーが暫く見えなくなったのでもしかしたらとは思ってましたが…。
親父には逆らえなかったし、何度もメジロの命も奪っていました。当時、親父にはそうとな怒りを感じましたが、私がそうならないようにトーラーをよそに譲るとか、何か考えてあげとけば良かったと後で後悔しました。

猫の命も鳥の命も、どちらが軽くて、どちらが重いという事は無い、同じ命、大人になってから親父の気持ちも分かる様な気がした。
毎朝、早起きして大事に育ていたのですから…

苦い経験でした。早く気づいていればと…
残念でなりませんでした。

それからわが家では
猫を飼う事は無くなりました。


BLACK CATS & Vivienne / Cats Eyes                 1982年


♣最後までお付き合いいただきありがとうございます。MV の視聴が出来ない場合はアイコンから最初に戻ってご覧下さい。


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