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英国のスタートアップAEM、レアアースと銅フリーのEVモーターの規模拡大に2900万ドルを調達

レアアースや銅は、採掘や精製の際に地域の生態系や水質、大気に悪影響を及ぼす。また、レアアースや銅を用いたEVモーターは、リサイクルするのが技術的に難しく、サステナビリティの観点から問題がある。
英国のスタートアップAEMは、レアアースや銅フリーで、リサイクル可能なアルミニウムと鋼のEVモーターを生産しており、その生産拡大のための2900万ドルの資金調達を達成した。このことについてAEMのCEOであるジェームズ・ウィドマー氏が発言したことを取り上げた記事を以下に紹介している。


英国のスタートアップ企業であるアドバンスト・エレクトリック・マシーンズ(AEM)は、レアアースや銅を含まず完全にリサイクル可能な電気自動車モーターの生産を拡大するため、2300万ポンド(2900万ドル)を調達した。

シリーズAの資金調達ラウンドは、 Legal & General, LGEN.L(リーガル&ジェネラル)ユニットのリーガル&ゼネラル・キャピタルと、気候関連スタートアップに投資するGeneral Capital and Barclays, BARC.L(バークレイズ)のSustainable Impact Capital initiative(サステナブル・インパクト・キャピタル・イニシアチブ)によって主導されたとAEMは月曜日に発表した。

英国工業地帯北東部のワシントンに本拠を置くAEMは、すでに商用レアアースフリーモーターをヨーロッパ、北アメリカ、アジアの電気バスやその他の車両に使用しているとCEOのJames Widmer(ジェームズ・ウィドマー)氏は語った。

この投資ラウンドにより、同社は銅も含まないEVモーターの生産を、乗用車と商用車の両方に対して開始できるようになる。 ウィドマー氏によると、これらのモーターはEVの航続距離を少なくとも10%向上させることができるという。

AEMはVolkswagen's, VOWG_p.DE(フォルクスワーゲン)の高級ブランド、Bentley(ベントレー)とEVモーターの開発に取り組んでいるが、ウィドマー氏は他の潜在顧客の名前は挙げられないと述べた。

ウィドマー氏は「われわれは欧州内外の(自動車メーカーの)顧客と積極的に対話しています」と述べた。

欧州、米国、日本の自動車メーカーは、中国が採掘と加工を独占する17種類の金属の代替品として競争するために、レアアースをほとんど、またはまったく含まないEVモーターの製造を推進している。

ウィドマー氏は、レアアース永久磁石で作られたEVモーターには約10キログラム(22ポンド)の銅が含まれており、市販されているレアアースフリーの代替品にはその2倍の銅が含まれている可能性があると述べた。

銅の融点は鋼と似ているため、銅を含むモーターのリサイクルは難しいが、AEMのアルミニウムと鋼のモーターは炉で溶かした後は簡単にリサイクルできるとウィドマー氏は述べた。

「私たちは持続可能性を重視しており、それが、非常に魅力的な投資家たちにこの事業に資金を投じるよう説得することができた理由です」とウィドマー氏は語った。

(1 ドル = 0.8071 ポンド)

https://www.reuters.com/sustainability/uk-startup-aem-raises-29-mln-scale-up-rare-earth-copper-free-ev-motors-2023-11-20/


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