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Pitchbookのレポートによると、2022年に女性創業者が受け取った資本金は全体のわずか2%だった。

今回取り上げるのは、Pitchbookのレポートから、2023年直近の米国と欧州の女性創業者へのVC投資の傾向を考察した記事である。
アメリカでは、女性創業者や共同創業者へのベンチャーキャピタルの資金調達は増加傾向にあり、昨年には女性主導のファンドやインキュベーター、新会社が設立された。しかし、PitchBookの調査によれば、2022年に女性のみが創業した企業が米国のベンチャー資本のわずか2.1%だった。また欧州についても同様に考察がなされ、女性創業企業のディール数が増加しているものの、投資総額は低く、2023年には1.3%にとどまっていた。アメリカの女性創業者は、2023年の第3四半期に最も成功し、101億ドルの資本が投資されたが、第4四半期は改善の見込みが薄い。


米国では、女性創業者や共同創業者に対するベンチャーキャピタルの資金調達は増加傾向にあり、昨年は女性主導のファンドや女性創業者のためのインキュベーター、新会社がいくつか設立された。

しかし、この数字はまだ改善の余地があることを示している。PitchBook(ピッチブック)の「米国VC女性創業者調査ダッシュボード」によると、2022年、女性のみが創業した企業は、米国のベンチャー企業に投資された総資本のわずか2.1%しか受け取っていない。

米国と欧州の動向比較

女性創業企業のディール数が2019年の5.6%から2023年の7.1%へと徐々に伸びているのは良いニュースだが、投資資本総額は2019年の2.6%から2023年の2.1%へと減少している。状況は改善していないようだ。欧州の女性創業者のシナリオは良くなっているのだろうか?

PitchBookによる欧州VC女性創業者ダッシュボードによると、欧州のディール件数は2019年の4.7%から2023年には5.3%へと着実に増加している。投資総資本は2019年から変わっていないが、2022年と比較すると増加しており、0.9%から2023年には1.3%となっている。この数字は依然として著しく低く、ヨーロッパの女性創業者にほとんど希望を与えていない。アメリカの女性起業家は、より多くの取引を成立させているようだ。

数字をより深く掘り下げると、女性創業者または共同創業者による米国のベンチャーキャピタル案件フローは2017年以降増加しており、2021年には4939案件、615億ドルの投資でピークに達した。2023年には3008件、312億ドルが投資されており、大幅な減少を示している。2023年にアメリカの女性創業者が最も成功した四半期は第3四半期で、101億ドルの資本が投資され、738件のディールが成立した。第4四半期は、投資額74億ドル、取引件数449件で、改善の望みはあまりない。


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