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【美容院のキャッチコピーを考えている時の私の頭の中】

「会いたい人に会う前に、会いたい人がいる。 」

突然ですが、会いたい人に会う前に、会いたい人はいますか?

私は日々キャッチコピーについて勉強したり、キャッチコピーを作成したりしているサークル「コピサー」メンバーのはるなです。

記事の最初の台詞は、美容院のキャッチコピーの作成を依頼された時に、私が考えたキャッチコピー(原案)です。

「東銀座に新しくオープンする、美容院の店名とキャッチコピーの作成」
という依頼です。

(店名についてはこちらに詳細を書いています。
https://note.com/bright_llama808/n/ndb5b27501f80)

家族や友達、恋人等に会う前や、好きなアイドルのコンサート、イベント前等に、皆さんが会いに行く人は誰ですか?

体のコンディションを整えるために、的確な施術をしてくれる整体師がいる整体院、体の内側からきれいになるために、食材を知り尽くしたシェフがいるレストラン…様々あると思います。

私は、ゆっくりと希望を聞いてくれて、何回も確認しながら進めてくれる美容師がいる美容院に行きます。

キャッチコピーの依頼を下さったのは、新しく銀座に開店した美容院の店長である竹内美樹さんです。

店名を考えた時にも意識した事ですが、誰でも良いのではなくて竹内さんでないといけない事や、じっくりと自分と向き合ってくれる事等をふまえて考えました。

以下のキャッチコピーが、私が考えた案です。

・会いたい人に会う前に、会いたい人がいる。
・私らしさをアップデート
・私はここで更新される
・初めて来たその瞬間から、毎日が良い日になる
・綺麗が生まれる隠れ家
・私の綺麗はこの部屋で
・美樹さんが綺麗をくれるから。
・私らしさをリニューアル
・まるで別荘地。美樹さんと2人ぼっちのヘアサロン。
・美樹さんを独り占め。心と髪に、至福の時間。
・綺麗の過程は誰にも見せない。髪だって。
・ここでしか出来ない話はここで出来る。
・パーマ中、誰にも偶然会いません。
・オールフリープライベートヘアサロン
・髪が伸びたら、羽をのばそう。
・カラー中座り疲れたら、動き回ったっていいんです。
・シャンプー、美樹さんにならかゆい所を言える。
・カット前のカウンセリング、心ゆくまで。
・カット中でも、また、カウンセリングに戻れます。

こうして全体的に自分が考えたものを見ると、もう少し短く出来ると良かったもしれません。読む前に、キャッチコピーを目にしただけで内容が分かると、より多くの人に伝わりそうなので。

また、「口コミやニュースで使えるような言葉」「既存の美容室のイヤなところを探す」とコピサー主催者であるはせがわさんからのアドバイスがありました。

既存の美容室のイヤなところを考えてみました。
今行っている所でイヤなところはほぼありませんが、自分の経験として

・シャンプー中も、ドライヤー中もずっと話かけられる
・知り合いに会ってしまう
・指名したのに、カットの間しか指名したスタイリストではなかった

等かな〜と思いました。こう考えてみると、自分が思っていた以上に美容室ってプライベートな空間なんだな、と思いました。

そして、はせがわさんに添削頂いた後、こちらのキャッチコピーでコピー賞を頂きました。

「会いたい人に会うまえに、会いたい美容師。」

私が考えたキャッチコピーの原案は
「会いたい人に会う前に、会いたい人がいる。 」
です。

・「前」→「まえ」
・「人」→「美容師」
・「いる」→なし

「前」が「まえ」と平仮名に添削されていて、ただ読みやすさからなのか、また違った理由があるのか気になりました。
「人」が「美容師」になった事で、より具体的で美容院の為のキャッチコピーになりました。性別や1人称、2人称の表現のしかたで対象が限定されてしまうのは、避けた方が良いかなと思いますが、美容院のキャッチコピーなので、きちんと「美容師」と表現する事で、頭の中に美容師としての竹内さんの姿が浮かぶように感じます。

   「会いたい人」               「会いたい美容師」


最終的に決まったキャッチコピーはこちらです。

「髪をかえたら 明日が変わる。」

髪型が生活や気分に与える影響は大きいので、確かにそうだな、と思いました。でも、その「確かにそうだな」と思う事を印象的に伝えるのが難しいのだと思いました。「かえたら」「変わる」と平仮名と漢字を使い分けている点も、気になりました。髪は「買ったり」「変えたり」するからでしょうか。句点はあっても読点がない点も気になりました。

今回この記事を書くにあたって、zoomで行った竹内さんとのミーティングの様子を見直したのですが、はせがわさんが会話中も他の人が発言する単語を上手く拾って、上手く別の言葉(キャッチコピーのようなもの)を生み出している場面がありました。会話の中でのちょっとした発言の中に、キャッチコピーを作成するためのヒントが隠されているようです。

実際にキャッチコピーを作成する前の段階から、依頼者様が発言する単語や話し方等にももっと気持ちを向けて、そして仮名遣い、句読点の有無等もふまえて、今後はキャッチコピーやネーミングを作成しようと思います。


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