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花束みたいな恋をした(映画感想)

花束みたい恋、してますか?(セコムしてますか?風に)

2010年代中頃のサブカル(音楽やお笑いや演劇や本、漫画)をそこまでわかっていないのですが、でも我々世代だとこれかな?あの人かな?とか頭に置き換えて見てました。そういう東京のバンド文化やお笑い/出版文化に憧れて、私も東京の大学に、とにかく憧れたものです。「死にたいくらいに憧れたー花の都 だーい東京🎵」ですよ。また、それらバンドやお笑いをとことん共有出来る彼女がいたらなあ、なんて富山の実家の万年床で夢想したっけか。(結果、浪人して京都の大学に進学。結果オーライどす。)

麦君は就職して、夢のようだった日々に見切りをつけます。二人の関係はそこでギクシャクし始めて。。あの部分などは、正視できなかった。大学卒業→イベント会社に就職した、当時の荒んだ私を観るようで、とても居た堪れない気持ちになった。地獄でした。。すげーよ。これ、かつての俺だわ。。(もちろん麦君のほうがかっこいい)

まあ、私の場合は同棲もしてないし、ああいった喧嘩なんかも、別れた後の友達期間なんてのも皆無でしたから。笑顔でお別れなんてしていないので、そこに救いがないから、映画が終わるまで、暗屯とした気持ちでした。。

映画のふとしたシーンに、かつての自分の気持ちが一気にぶあーって復活して、心がギューって締め付けられる体験、久々でした。そういう意味ではいい映画体験なのかもですが、まだ冷静に思い返せるほど人間が出来ていないので、とりあいずはあの映画体験には、しばらく蓋をしておきたいと思います。

また、いつか冷静に見れる時が来たらなあ。

あ、文体というか、デリカシーというか、2015年以降のカルチャーって、そういう形なのかなー、ってとこに触れられたのは貴重だったかも。

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