バスケ日本代表オリンピック問題『八村 塁』

 先日バスケ日本代表がW杯の結果で来年開催されるパリオリンピックの出場資格を48年ぶりでの獲得に大きく揺れたが、これにより来年のメンバーに関して話題を呼んでいるレイカーズ所属八村塁選手の出場に関して大きな関心、問題が起きています。これに関して選手側の理由としていくつか理由が挙げられます。

 この問題というのが、簡単に言うと今回自力で獲得したW杯には参加せずオリンピックには参加しようとするのはいかがなモノなのかという問題ですが、正直不毛な問題だと感じます。これは八村塁選手が今回参加しなかった問題として何も悪くないからです。これは八村選手にとってとても大切なキャリアの分岐点にいたからです。八村選手はオフシーズンに移籍フリーになりすべてのチームとの交渉が可能になっており結果的に交渉解禁から程なくレイカーズとの再契約となりましたが、これは八村という選手の存在感がカースト上位であることを表し、特別な選手であることを証明しています。渡辺選手も早く契約したという意見もありますが、基本的に渡辺選手は来期のチーム構成の契約順番的に言えば真ん中より下くらいに位置しています。しかしKDことケビン・デュラントがフロントを説得したことで早期な契約になったに過ぎないと考えます。八村選手ももう少し交渉が長引くと考えていたかと考えられますし、レブロンがオフシーズンのトレーニングに招待していたことから、有意義なオフの過ごし方として選んだ可能性もあります。しかもFIBAでも代表での拘束義務もないですし、NBAの中ではW杯よりオリンピックの方が意味があるという扱いになっていることも挙げられます。

 次に渡辺選手と八村選手の違いです。ここは明確に違うことは彼らに付いているマネジメント会社の意向もあると考えられます。これは渡辺選手はドラフト外の叩き上げの選手であり、常に競争し、1年1年が勝負であり、経済価値を上げる意味でW杯での結果人気もプラスになります。それと変わって八村選手は大学時代からドラフトに選ばれる存在として人気もありました。実際にドラフト上位で指名を受けプロの世界に入りました。しかも毎年評価を上げスターの階段を上り続ける中で、すでに価値は十分にありマネジメント会社からすれば怪我をしないことを重視に置くこともあり得ます。これらのことからも周りから止められた可能性もあり得ます。

 八村選手は日本代表の戦術に合うのかどうかですが、これは間違えなくいえることは合います。これは現在のNBAでは大きな選手であれ3ポイントシュートを求められる中で、八村選手も決めることが出来ます。しかも彼はドライブから仕掛けることが出来る選手であり、日本代表が攻撃時の停滞から打開できる選手でもあります。またNBA屈指のフィジカルも持っており彼以上にフィットする選手はいません。またオリンピックになればアメリカのトップも参加してきます。そうなれば彼も参加してくるでしょう。

 これは簡単な話ではなく、たまたま開催時期と八村選手の契約問題が重なっただけです。これが来年にW杯が開催されてれば参加していたでしょうし、我々で見ることも考えられない問題やビジネスの話が絡んでくる問題で彼を裏切り者などと言うことはあり得ない行いであり、彼以上の才能とスケールを持った選手が日本人であることを尊敬に思わなければなりません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?