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日記~坂口恭平日記展in札幌~

円山Ach so neで行われた坂口恭平日記展に行ってきました。
白い壁に展示された数々の風景画、抽象画。
入口からすぐに位置するテーブルにもポストカードサイズの絵がびっしり並べてありました。
中央付近でお客さんと談笑している坂口恭平さんの姿も。

入ってすぐは情報量が多すぎて落ち着かなかったので、
まずは一つ一つ絵を見ていきます。
個人的に波が漂う海、湖の色合いが好きで、
海の穏やかさ、奥深さ、怖さが同居している、
また空や街の景色が
水面を通して想像させられるようでした。
にゃんこの絵もかわいいし、リラックス、安心しているのが伝わってきます。

https://twitter.com/C8fq8EfFqEotx77/status/1692821953823027594?s=20


絵を見ているうちに私もリラックスしてきたので、
恭平さんが展示用の絵を描いている所を側で見させてもらいました。
いくつか会話を交わし、印象的だったのは
・絵を描く際は既に頭の中にイメージが出来上がっている(実際描く筆に迷いがない)
・途中眠くなってきたと話していた時も、今そのイメージと向き合いたい、ある程度形になるまで休憩はしない=イメージに鮮度がある。
・描く行程中にもイメージは瞬間瞬間変化していく。

※実際はもっと精度の高い表現で話されていたと思います。今私の脳内で変換されると鮮度が落ちてしまってます。

自分の心の奥にあるものと同時通訳しているようだなと思いました。溢れるイメージは待ってはくれない、その瞬間、その鮮度で自分に導かれていくよう。約1時間ほどでその絵は完成しました。

https://twitter.com/C8fq8EfFqEotx77/status/1692829375958540550?s=20

何かの惑星のようにも見えますね。
色の塗始めはもっと赤茶がメインで、
外国の住宅地(ベランダには洗濯物が風にそよいでいる)から歩いて広場に抜けていくようなイメージだなぁなんて思ってました。
後々見ても想像を掻き立てられてめちゃ楽しい。

最後はお待ちかねの音楽ライブ!

https://twitter.com/C8fq8EfFqEotx77/status/1692866355438248303?s=20

本当にお客さんとの心の距離感が近くて、
話すように歌う、
歌うように話す、
同時にそれがシンクロしているようでした。
絵を描いているときもそうでしたが、
頭の中に何人もいて、それぞれ役割分担しているかのよう。

まるで寄せては返す波のような音のうねり、
絶対音感ならぬ「絶対リズム感」が心地よすぎる。
詩的とお茶目、リアルと想像、
色々な成分がごちゃ混ぜになった、
絵の具で溢れたパレットのような世界。

夢のような時間はあっという間で
最初から最後まで衝撃的でした。
まるでスーパーサイヤ人、海賊王を目撃してしまったような、
現実的ではない現実。
いや、どちらかというとナメック星の最長老様に
潜在能力を引き出してもらうクリリンになったような
(世代の人にしか分からない例えですいませんw)
私の小さな世界を広げてくれたような時間でした。
表現するって本当に素敵だし、
私も自信をもって我が道を行きたいと思います。


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