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エッセイ~経験と行動の繋がりについて~

現在の自分は過去の自分の連続性の先端にいます。
無意識に過去の経験を参照にして行動しているなぁと
後々気付くこともあります。
一つエピソードを思い出しましたので思い起こしてみましょう。


高校生の頃の話なのですが、
自分のクラスに一人の男の子が転校してきました。
最初は誰も彼に話しかけようとしません。
それはそうですよね。
相手がどんな人のなのか分からない、
誰かが話しかけるのを様子見しているような空気感。

そんな中で私が彼に声をかけた第一号になりました。
断っておくと当時の私は人見知りで、前に出るタイプでもない、
どちらかというと大人しい部類だと思います。
それでも声をかけたのには理由があって、
私も中学校に上がる際に愛媛から仙台に引っ越すことになり、
転入生として新しい環境に身を置く経験があったのです。

ですので身を持って彼の心細さというのが分かってたんですよね。
それから彼とはマックに行って勉強したり、
休み時間に話をしたりという関係があったのですが、
徐々に接する機会が減ってきました。
まあ性格的にそこまでウマが合わなかったということなのですが、
結局彼も何人かのグループに属することになりました。
まあつなぎ役としては役目を果たしたのではないでしょうか。

不思議な事に今でも似たような状況になると、
その時の事が浮かんできます。
それだけあの時は勇気を振り絞りましたし、
それによって意味があったという結果が自分の中で確立されたのです。


つい先週の話になりますが、
うちのバトミントンのサークルで活動していた際に
高校生の男の子がやってきました。
体育館自体は一般開放されているので
自主練をしに来たくらいの感じでした。

しばらくしてうちの女性陣とその子が話をして
一緒に試合形式でやることになりました。
現役高校生だけあって動きがキレッキレ。
私もボコボコにやられましたね。

ただ試合はするけど、自分の出番以外では遠くで素振りをしたり、
一人で体を動かしている状態でした。
うちのメンバーもそれ以上踏み込む様子もない。
この時、よぎりましたね、似た状況だと。

ラケットを持って彼の元に行って
話をしました。
そうすると彼の表情もパッと明るくなります。
今回は私が初心者だったので
握り方だとかフォームだとか
教えてもらいながら、
うちのチームについて説明したりしました。
その後、彼は2回ほど練習に参加し、
最近は顔を見なくなりました。
部活が忙しくなったのかもしれません。
それはそれでいいのです。

私にとってこうした行動はいくつになっても
心の中で勇気を振り絞ることだと再認識しましたね。
1つ意識するとしたら、
自分がどう思われようとか気にしない事ですね。
単純に彼がうまかった→教えてもらう
私はチームでの活動経験がある→チーム事情を教える
お互いwin-winなんです。
これで「自分の方が年上なのに、年の離れた若者に教わるなんて」
という変なプライドがあれば、それは本当にコミュニケーションにおいて邪魔でしかない思ってます。


タイトルにもした「経験と行動の繋がり」について。
今回は私が転入生という経験をもとに、
高校では転校生に自分から声をかけ、
さらにはバドミントンでも高校の頃の経験を踏まえて
高校生に話しかけたというエピソードでした。

人間にはそうした経験が随所に散りばめられています。
ちょっとしたきっかけや想いが繋がって
未来の行動にいい影響を与えるようでいたいと思います。

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