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一旦退院!

好酸球性多発血管炎性肉芽種症 闘病記その12

月曜日の朝の回診の時だった
今週の土曜日に退院の予定でいきましょう!

ついに来た
突然すぎて あっそーですか どうも‥えーっと‥
医師はサラッと次の患者さんへ行ってしまった

何かのスイッチが壊れたのかドワーと涙止まらなくて
大泣きしているといつもタイミングよく
リエゾン先生がチラリとカーテンを開ける
今日は随分と大変そうだね?どしたの?
退院できる事が嬉しくてこうなってます すみません
こんな感じで泣き止むまで一緒に喜んでいただきました

あと1週間、無事に過ごせるように
急に悪くなったりしませんように
検査で引っ掛かる事ないように 怪我しませんように
リハビリも無理せず完全に守りに入りました

いろいろあった入院生活を既に懐かしみ
すっかり慣れ親しんだこの部屋からの大東京の夜景も
もうお別れかぁと謎の淋しさに浸るのも実は束の間
(退院後、あっという間にこの夜景と再会するのだった)

いざ退院と言われると急に不安になるもので
家に帰ると点滴の痛み止めとさよならだし
またあの地獄の苦しみが襲って来たらどうしよう
コロナになったら 等

不安と退院の喜びと共存しながら大人しく日々を過ごして、やっと退院に漕ぎ着けたのでありました
次の外来までの大量の薬を処方され
入院棟からの脱出
今までお世話になった皆様、本当に私を助けてくれてありがとうございました
医療関係者さまへの尊敬は永遠です
自動ドアが開いた時の感動は忘れられない
生きて外に帰れた!

一歩外に出たら周りの人々のスピードに面食らった
私はギコギコフラフラと30年前のロボット以下の
スペックでしか歩けない 
お外怖い!

退院に合わせて家ではレンタルで車椅子を準備
一応歩けるけど、我が家は車がないので
お出かけの負担を考えると車椅子があれば移動範囲が断然広くなる 今でも長時間移動には欠かせないです

久しぶりの我が家
一歩目から日常生活の恐ろしさを知る。
まず玄関のドアが開かない!私のチカラでは開かない
電気のスイッチ 押せない
冷蔵庫開かない クローゼット開かない
レンジ押せない ガスコンロ点火出来ず
何もかもダメだった つまり家事一般完全不可能決定
リハビリでもう私は無敵だと思っていたのに
世界は広かった

思い出せば、病院はバリアフリーで全てに手すりがあった おトイレもそう言えば全部軽いボタンだった
ベットもリモコンで身体を起こしてくれた
つまり私は誰かの介護がないと日常生活を送ることが出来ない訳だ
結構ショック。退院したら直ぐにでも心配してくれた友達に会いたかったし、これまた迷惑をかけた会社に
顔出しに行きたかったが、どうやらそれどころではないらしい
ひとまず家での生活を何とか工夫しないといけない