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詩集

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たくあんの詩集を集めています
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#一人

[詩]たまにはため息でも吐いて

久し振りに故郷に帰ると 祝い花のような山桜がお出迎え 幾人かの笑顔も受けた 知らない花す…

たくあん
1年前
16

[詩]あげよう

一緒に見に行こう あの小さな花を 大きな麦わら帽子 君は被って笑ってる カフェテラスでゆっ…

たくあん
6時間前
5

[詩]淋しさの中で

凍えるような寒さの中で 一人でいるような、そんな寂しさの中で 「もう、やる気なくなっちまっ…

たくあん
7か月前
3

[詩]会いたい

人ごみに消されていく愛に 涙が溢れる あぁ、俺は神経が麻痺してしまったのか うまく愛するこ…

たくあん
7か月前
3

[詩]小さき夜のjourney

飽きるほど辿った道 焼き上がったサンマの匂いがする 昔通っていたこの古道も 今では何処か小…

たくあん
9か月前
2

[詩]星の手紙

あなたに宛てた手紙は あなたのもとにありますか? 時々夢見ます あなたと会えることを あな…

たくあん
9か月前
4

[詩]飴水

鏡に映る繊細な水面(ミナモ) 映るのは混沌の世界 過信しても 狭間に閉じ込められる 仲間がいないと何もできない そんな今日の風 踏み外せば 本当の自分はまた畝りの中へ 凍てつくような浜辺でも 向の先へ飛び込んでいける 不安はいつも自分を殺すものかもしれない 群ればかりの世界 人ばかりの世界 孤独な向かい風に吹かれる その羽で その羽で 一人また一人、腰をあげる 留まっていた残骸は音を立てて首をもがれる そんな不安はいつも空に放り投げて! 永い年月を経た苔の緑 裸になっ