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運動経験ほぼゼロから110キロを26時間で歩ききるまでの話。糸島三都110キロウォーキング2024 体験記 当日編(1/2)

今まで運動らしい運動をやったことがない40代男が、思い立って長距離ウォークに参加した体験記です。

【嵐の予報 ~前日】

初日の天候は晴れ、2日目は大雨の予報です。
雨具を新たに購入することも考えましたがここで高価な雨具を買い足すことを躊躇し、手持ちのビニールタイプのレインコートで乗り切ることにします。靴カバーも数十キロも歩くのに対応とは思えず、開き直って濡れたまま歩くことにします。

最終的に荷物に入れたのは
・モバイルバッテリー
・ヘッドライト型の照明
・薄手のパーカー 防寒用
・ウインドブレーカー
・レインコート(セブンイレブン)
・食事(羊羹×3、塩タブレット、干し芋、ガム)
・水筒(プラスチックの簡易的なもの)
・薬(ロキソニン・ルミフェン)
・絆創膏、テーピング
・ティッシュ
・薄手タオル、冷感タオル
・替えの靴下×2
・ゴミ袋
・お金(3000円くらいとクレジットカード)
・保険証

明日は寝られません。早めに寝ておかねば。

【そわそわのスタート】

いよいよ当日。11時までには受付を済ませる予定で自宅を出発します。ギリギリまで寝られることは自宅が近いことの利点。会場までは妻が車で送ってくれます。スポーツ系の挑戦は今まで経験がないので、家族にとっても初体験で不安混じり。夜中でもリタイアしたかったら連絡してねって言ってくれますが、ここまできたら完歩を目指したい。
スタートは志摩中央公園。受付はその隣の体育館。ゼッケンのQRコードを読み取るだけで受付終了。意外とあっさり完了。

スタート前の様子

スタートまで参加者は公園内で各自準備。同じTシャツをきてる団体も見かけます。ウォーキングのサークルがあるのでしょうね。グループで参加されてる方は仲間通しで談笑してその時を待ちます。個人参加の私はひとりでソワソワ。年齢層もバラバラでかなり年配の方もいらっしゃいます。家族で参加の方もいれば、ほぼ手ぶらの若者もいて意外に自由に参加しているのがわかります。各地の長距離ウォーキングイベントのバッジをリックにつけたベテラン勢も多いです。その方々はゼッケンの頭のアルファベットがA・B・Cの方が多そう。このアルファベットが早いほうから5分おきにスタートする仕組みで初参加の私は最後のEグループ。12:20スタートです。

スタート前の様子
開会セレモニー。太鼓で気分を盛り上げます。

開会式の後、いよいよスタート。最初のAグループからスタートなので後発のグループは拍手でみんなを見送りだします。Aグループから20分後、最後発のEグループが運営・ボランティアの方に見送られ歩き始めます。妻もスマホで写真を撮りながら見送っています。いよいよスタート!

【遠足気分 ~第1チェックポイント 31.5km】
歩きだして直後は集団で進んでいきます。沿道や誘導スタッフの方々から頑張れーと応援の声が自然とテンションが上がります。練習してたペースよりちょっと早いかなと思ったけど、スタートしたのが最後のEグループなので、後ろを振り返れば最後尾が見えててペースを落とす勇気がでません。想定してたのは12分/kmだったのですが、ここでは11分/kmくらいで進んでました。(この時点は元気でしたが、後々影響が出てきます。。)

スタートからしばらく経つと海が見えてきます。

この区間は海岸沿いで糸島らしい景色の中を歩きます。気持ちいい景色の中、リックを背負った大人がゾロゾロ歩いてるのは学生時代の遠足を思わせます。
いろんな絶景ポイントで運営の方が写真撮影をしてくれるのも嬉しい心遣い。女性グループがポーズを決めて写真を撮ってる中、中年のおじさんはどんな表情をしていいのか戸惑うのが悲しいところ。けっきょくピースサインになっちゃうですよねー。

おしゃれなお店が並ぶ海沿いを歩いていきます。

有名スポットの二見ヶ浦を抜けると第一エンドのつまんでご卵に到着。このあたりから集団がばらけてきます。この先にある野北海岸も絶景ポイント。まだまだ景色を見る余裕がありました。第二エイドの志摩中学校でバナナを補給し、すぐにスタート。次のチェックポイントの加布里漁港までは7.5km。ここまでは小刻みに休憩ができるので頑張れます。夕方の麦畑や加布里湾を見ながら加布里漁港に着いたのは18:35。事前の予定では18:55の見込みだったので20分早く着きました。

夕方の麦畑。海以外の絶景も見所。

ここでかしわおにぎりが支給され、長めに休憩しながら夕食。
夕方の海を見ながら足のマッサージをしていると、隣の男性参加者の周りが騒がしくなって救護係の方がやってきました。どうやら熱中症になったらしく氷で冷やして救護車に乗せられていきました。この大会を甘くみたらヤバいと実感した瞬間でした。
練習では30kmまで経験してますが、ここから先は未踏の領域。
日も落ちて夜の歩き。暗い山道を進んでいきます。本格的な夜歩きも山道も初めて。次のエイドに着くのは22時頃で長い道のりの予感。
心して出発します。

※当日編(2/2)に続く



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