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猫にホステス・・・まみれのほど


飛翔する著者 スコット山田氏 

遥か昔、林檎が苦手な
小生の家政婦の話をした。

さらに遡る遠い昔
家政婦は大阪の十三で働いていた。

誤解を恐れずに言いますと
十三といっても
ナニのナニではなく
まさかの予備校講師なので
脳裏によぎったナニのナニは
廃棄していただきたい。

職場からほど近い場所に
対面販売形式のおむすび屋があり
白い布を頭に巻いたお姉さん(推定60代)に
オーダーすると、ショーケースから
取り出して包んでくれる。

トラブルとは全く無縁の
そんな店で事件は起きた。

昆布と梅干を一つづつ購入し
オフィースで オーイオチャと共に
まずは梅干からと一口ほおばった。
序盤でいきなり酸味はないだろうと
食べ進めてみたが
待てど暮らせど梅干が来ない。

シークレットゲストなのかと
楽屋まで探しに行きそうになったが
現実逃避をやめて
『素おにぎり』だったのだと
諦めることにした。

あの頃、家政婦のアレさんには
今はもう無いネジが装填されていたのだ。

翌日おむすび屋のお姉さんに
クッション言葉をはさみつつ
柔らかなクレームを述べた。
「昨日、梅入ってへんかったで」
「ほんまかっ!ほなコレ持ってって」

無料で頂戴した梅おむすび。
ひとくちほおばって…ゴリっ!んっ?
ふたくちめ…ゴリっ!!んんっ??
もうないやろ…まさかのゴリっ!!!ムフんっ?

梅干にラッシュされ
フルボッコ状態。
アレさんはついに戦意を喪失した。

爾来、梅干とは絶縁状態にある。
梅酒すら飲めない。

酸っぱいまみれの追憶に耽ったその訳。
お歳暮でもらった南高梅。やんぬる哉。

謎の壺に入ってました。絶句。







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