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無限の可能性マルチバース!

近年のアメコミ映画によく登場する設定でマルチバースというものがある。例を挙げれば「スパイダーバース」、「ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス」など多数だ。そして僕は最近になって「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」を鑑賞した。通称「エブエブ」はマルチバースというトンデモ設定に真摯に向き合い、着地点には差優しさという言ってしまえばありきたりな要素を持ってくるという素晴らしい作品だった。
マルチバースとは?
https://youtu.be/56N7ViiCHZM
si=3Z_ir8nBwYlFXWWE
詳しくは上の動画を見てみてほしいのですが、簡単に言うと…他の宇宙にもたくさんの自分がいるよーみたいな考え方です。例えば僕は大学に進学しましたが、大学に行かなかった世界線の自分もどこかの宇宙にはいるし、なんなら女の子の僕もいるし…みたいな!無限の可能性を秘めているロマン溢れる考え方なのです!

そんな中「エブエブ」はマルチバースという考え方を決定付けたと思った。主人公のエブリンは人生のどんな選択も間違え、失敗ばかりの人生。そしてエブリンは言われるわけです。「あなたの選択の失敗が誰かの成功を生んでいる。つまり何も成功してないあなたは可能性の塊なんだよ。」と。こういうセリフだったなって感じだから若干違ったらすみません。つまり、失敗ばかりは可能性ばかりなんだと!素晴らしい考え方なんだと思った。ただ、これで終わらないのか「エブエブ」の凄さ。エブリンの対比としてジョブ・トゥパキという存在がいる。ジョブは全てのマルチバースを体験した存在。そこで描かれるのは虚無。全てを体験してしまったジョブには何も残らない、残ったのは虚無だけ。ベーグルの穴みたいに何もないただの虚無。可能性を全て体験したらそれはつまらない!ただの虚無じゃんってことをしっかり描いている。無限大の可能性だけを描くだけではないところがすごいなと感じた。あと面白かったのは、普段自分がしないような変なコトをするとマルチバースに飛ぶことができるという設定だ。これって僕らにも当てはまることで、絶対しないだろ!みたいなことをすることで自分の中の可能性の扉が開く。そんなメッセージも込められている。映画自体は割とコメディというかギャグが多いので笑いのツボが合わない人とかは合わないかもしれないけど、観てみて損はないと思う傑作!

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