マガジンのカバー画像

うしろの金枝篇

18
昔とったなんとやらで文化人類学、民俗学、民族誌などに関係する記事を集めました。♬斧打つ響き 道拓く歌声 こだまが胸に弾んでくるの♬
運営しているクリエイター

記事一覧

トウモロコシには耳がある|Field-note

コーンポタージュって、あれ、紫色のトウモロコシでつくったら悲惨なことになりますよね~ 若…

志村まうしろ
2週間前
94

狩りガールの存在論的転回(後編)|民族誌を読む#4|Quiz

出題=前回の記事👇 問1の答え=③ 国営農場で働いていた(働かされていた)ソ連時代に比べ…

志村まうしろ
2か月前
49

狩りガールの存在論的転回(前編)|民族誌を読む#4|Quiz

このシリーズ、字数は多いわ小難しいわと不評でして、どげんかせんといかん!と東国原英夫は思…

志村まうしろ
2か月前
73

トゥハーミ、精霊と結婚する|民族誌を読む#3|Quiz

民族誌(エスノグラフィー)の内容をクイズ形式で紹介するシリーズ第3弾です。今日の題材は、…

志村まうしろ
10か月前
6

シンハラ人主婦、悪魔と和解する|民族誌を読む#2|Quiz

民族誌(エスノグラフィー)の内容をクイズ形式で紹介するシリーズ第2弾です。上田紀行著『ス…

志村まうしろ
11か月前
9

森の民カルリ、鳥になる|民族誌を読む#1|Quiz

世界の諸民族・諸文化を参与観察した民族誌(エスノグラフィー)を読み、そこに書かれているこ…

4

いつか完結する話(ある壮大な予告)|Los Lencas#1|Field-note

〈ロス・ネグリートスの踊り〉は、中米はホンジュラス、ラパス県サンタエレナ郡で継承されているカトリック儀礼である。そもそもは宗主国だったスペインの教会祭礼に由来する。 サンタエレナの村々の守護聖人として信仰を集めているサンティアゴは、スペイン国家の守護聖人でもある。この聖人は異教徒討伐のシンボルとしての性格も有している。スペインによる新大陸征服の際にもサンティアゴは政治的に利用され、支配と植民、キリスト教の布教を下支えした。 しかし、このような歴史的経緯は日常場面ではすっか

一人より誰かと。ありったけのフィールドワーク論|Studies

マルセル・グリオールの『水の神 ドゴン族の神話的世界』(坂井信三・竹沢尚一郎訳、1981年、…

志村まうしろ
5か月前
18

他者理解の難しさを理解する―フィールドワーク・ディレンマ|Works

民族誌記述をめぐって、フィールドワークから帰ってきた院生の立嶋くんとChatGPT3.5くんとで討…

志村まうしろ
9か月前
12

オーセンティシティについての文章をズタボロに酷評してもらいました|Critique

昔書いたオーセンティシティ(文化の真正さ)についての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に…

志村まうしろ
11か月前
9

帝国主義的ノスタルジーについての文章を与謝蕪村に批評してもらいました|Critique

昔書いた帝国主義的ノスタルジーについての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に批評してもら…

15

記述と解釈についての文章をクリフォード・ギアツに批評してもらいました|Critique

昔書いた人類学的記述についての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に批評してもらいました。…

16

アイデンティティについての文章をP.L.バーガーに批評してもらいました|Critique

昔書いたアイデンティティについての文章を、OpenAIのChatGPT(無料版)に批評してもらいまし…

2

映画『鹿の王』の世界観とマルチスピーシーズ |Critique

アニメ映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(上橋菜穂子原作、安藤雅司・宮地昌幸監督、2021年)のレビューです。 最初に言っときますけれど、私はマルチスピーシーズに詳しいわけではありません。文化人類学をかじった者としてか、それとも自然にシンパシーを感じながら生きる者としてか、マルチスピーシーズに興味を持っていて、何冊か本を読んだことがあります(読了を断念したことも多いのですが・・・)。その程度の与太話なので、タイトルにつられて読んでいる方はどうかお心置きください。 あらすじ