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夫が希少がん! 第6章

第6章 宝くじ!? 術後のリハビリも順調に進み、予定通り、1ヶ月半の入院を経て、無事退院日の予定が決まった。 が、嬉しいことばかりではなかった。退院前に、思いがけない重要な事実を知ることとなった。それは、手術中に採取した組織の病理鑑定結果および術後の検査結果だった。首のリンパ辺たりの組織からは、ガン細胞は見当たらなかったので、転移の可能性はなし。 が、しかし鼻腔奥に、手術では取り切れなかったガン細胞があると告げられた。あんな大変な手術をしたのにも関わらず、まだ取り切れなか

    • 夫が希少がん! 第5章

      第5章 再手術 4年前同様、手術前検査を色々行った。今回はコロナ渦もあり、入院前に、コロナの検査も行った。 予定通り、手術の日を迎えた。コロナ渦なので付き添いは1人だけと言われ、夫の病室(個室)で1人寂しく待機した。手術開始は午前9時。テレビをつけたけど、全く内容が頭に入らず、何を観てたのか思い出せない。 夕方になり、早い夕食を食べた。売店で買っておいた弁当だ。意外に美味しく頂けた。また、テレビをつけたが、何を観てたのかは思い出せない。とにかく長かった。手術終了予定時刻に

      • 夫が希少がん! 第4章

        第4章 再発 おかげさまで、退院後、4年間は、定期的に通院を続けながらも、以前と同じように仕事を続けることができた。病気のことも嘘かのように、穏やかな生活を送ることができた。 通院の間隔も、順調に、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、、、、半年となった頃、いつものように、診察を受けていた。けれど、いつもだったらすぐに終わる診察が、その日は長かったらしい。そして、突然医師が、 「少し気になる箇所があるので、精密検査をします」と。 後日、夫は1人で検査結果を聞きに、病院へ。そこで、医師

        • 夫が希少がん! 第3章

          第3章 予後 毎日朝晩、洗面台で、夫は、鼻洗浄をするのが日課である。最初の頃は、病院の売店で購入した手動タイプの洗浄器を使っていたが、途中から、ネットで購入した電池式の洗浄器を使うようになった。やはり楽らしい。風邪予防にもなるよと、夫に勧められたが、私はしていない。 いつしか術後の腫れは引いたが、鼻の綿交換は続けていた。まだ出血があるようだ。 もちろん投薬治療は入院前からずっと続けている。抗生剤とか、よく耳鼻科で出される鼻の薬とか。 一応「ガン」と診断されたら、術後5年は

        夫が希少がん! 第6章

          夫が希少がん! 第2章

          第2章 入院 入院前検査を一通り終え、ようやく入院する日を迎えた。朝からバタバタの中、病院へ向かった。 手術着を着て、手術室まで歩いて向かう夫に同行。これまたドラマでよく観る1シーンみたく、ベッドの上に寝かされた夫を心配そうに見送る家族の姿はそこにはなく、いい意味でとてもあっさりしたものだった。 手術は、全身麻酔、時間は5時間程の内視鏡手術だった。傷跡が残らなかったのが何よりも良かった。とは言っても、術後しばらくは、術部の腫れが痛々しかった。綿を鼻に詰めた顔は、以前の表情

          夫が希少がん! 第2章

          夫が希少がん! 第1章

          第1章 鼻茸!? 数年前、夫は長引く風邪で、鼻炎症状を抱えていた。けれど、仕事が忙しく、なかなか病院へ行けないので、いつものように市販薬で済ませたが、今回はいつもと違って、症状改善されなかった。 ようやく、重い腰をあげて、職場近くの病院へ。しばらく投薬治療をしたけれど、一向に良くならず。詳しい検査をして、医者から言われたのは、「鼻茸!?」の可能性。日帰り手術になると説明され、大きな病院への紹介状を用意してくれた。 夫は、紹介状を持って、1人で病院へ向かった。。。。。 仕事

          夫が希少がん! 第1章