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「森と触れ合うツーリズム」

ガイド業・インストラクターの現状

Bright fieldは「人と森を繋ぐきっかけを一杯の珈琲から」をテーマに活動しています。このテーマの下、新しいガイドのあり方を模索しながら「持続可能なガイドの姿」を求めています。
ガイド業は活動の場が野外と言うフィールドの為、仕事の多くが季節や天候に左右されます。お客様の予約が入っていたとしても、実際にフィールドに出る事が出来ない事が多々あります。このような不安定な営業形態かつ、「ガイド料」と言う形でお客様から頂戴する金額も多大な設定にはとてもできません。その為、総合的に利益が薄く「本当に好きでなければやっていけない」。ガイドのお仕事は現状、そう言った世界になってしまっています。
しかし、昨今の環境への取り組みは大企業はもちろん、世界的にも周知された人類が一丸となって取り組むべき課題となってきています。そこに、自然を案内する。自然への理解を深める活動をサポートする事ができるガイド業や、インストラクターの存在は必要不可欠ではないでしょうか?

残雪の森で行われた自然解説の風景

季節や天候に左右されないガイドのあり方

そこでBright fieldでは、雨の日や悪天候時であっても実行可能ツーリズムとしての形を模索しています。その一つが珈琲ショップの運営であり、ワークショップと言った別の観点からのアプローチなのです。
例えば、雨天時であっても珈琲屋さんが美味しい珈琲を目の前で淹れてくれて、森に関する知識を踏まえたワークショップを体験できる。こんな体験が素敵な施設内や宿泊先で出来ればいかがでしょうか?
雨だから申し込んだプログラムが中止。と言った不満が解消されるのではないでしょうか?そしてガイドも、短日あたりの収入がゼロになることはなく、見込みのある営業形態をとることが可能となるはずです。
Bright fieldがなぜ「珈琲と森の案内人」なのか。その1つの理由がこれです。
この、全く別の事業を組み合わせる事で、ガイド・インストラクターのあり方に一つの道筋が見えてきました。

ネイチャーガイドの休憩時間に珈琲を淹れる店主

ネイチャーガイドを旅行プランに組み込む

雨の日でも何かしらの楽しいツーリズムを提案できるガイド、「珈琲と森の案内人」。一つの道筋が見えた事により、「旅行プランの企画」が可能になるのではないか?そう思った矢先の出来事でした。ある企業の会長さんと知り合う事があり、「旅行業を開始するからそのプランの中に、森の案内を組み込んでみないか?」と言うお話をいただく事が出来ました。この出来事がきっかけで、Bright fieldは旅行プランの中にネイチャーガイドとしてのプログラムを設ける事ができるようになりました。
旅行業に組み込む事により、雨天時でも開催する事ができるプログラムを企画する事は当然必要になります。ですがその分、安定的な収益を見込むことが可能になります。これは不安定だったガイド・インストラクター業に一石を投じる事ができるのではないでしょうか?

そして誕生したのが、WIZ-DOG×Bright fieldが提案する「森と触れ合うツーリズム」なのです。
さらに、このツーリズムはワンちゃんの親御様向けに企画されています。
ワンちゃんは動植物の保護・保全の観点から国立公園への入場が禁止されています。多くの山岳地帯や森へは通常入ることができません。その為、旅先の森などに安易に入ることができず、森を始めとした自然散策をワンちゃん同伴で楽しむ事が難しい現状があります。
そんな方にこそ、自然に親しむ機会を提案したいという思いから生まれたツーリズムが「森と触れ合うツーリズム」です。

許可を得た森の中でワンちゃんと安心して散策を楽しめる


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