所帯:詩
ゆきひら鍋に
ころんこ たまご ろっこ
あぶく ぷくぷく 湯玉はぢける
こよなく
いとしい所帯だわ
お家のなか お台所 帰宅を待つ
photo & poetica by...ayo十ami
〜 言の葉想 〜
「 所帯 」
寝食を共にし、
生計を支えあい、
悲喜こもごもを一緒に
分かちあって暮らしあう。
大事な人のいるところ
" 家庭 "と言うよりも生活の匂いがする、
渋く現実味の濃いこの言葉に
営みの温かさを思います。
カーテンの隙間からこぼれる家々の灯り
団欒の笑い声が漏れてくる住宅街
お台所から漂う煮炊きの匂い
人間の気配をまざまざと感じられる
その垢抜けない温もりが
なんだか好きで、
安らぐな。