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トレインスポッティングな日々の巻

沖縄に来てから友達2人と3人で暮らしているのですが、2人は私とは対象的に割と普通に暮らしてきたからか、わたしの過去がいかに狂っていたかわかるなぁと思うことがたくさんあります。

育ち方もそうだし、その後囲まれていく周りの人たちや環境も、もう全部狂っていたことをここにきてようやく自覚した感じで。

周りに同じ穴のムジナが多かったから、狂っていた自覚がなかったんだよね。

例えば「トレインスポッティング」って映画あるじゃないですか?
わたしもだいすきな映画だったんだけど、わたしの荒んだ過去を表現するならまさにこれ、な映画だったので、一時期はフラッシュバックが恐くて見れなくなったことがありました。
(今はもう平気。すき。)

しらない方のために映画の内容を軽く説明すると
主人公と仲間たちはなんの目標もなく
ふらふら生きてるうちにヘロイン中毒になり
あれよあれよと地獄に落ちていくさまをPOPに描いた映画で、なんか雰囲気オシャレだしダメ人間ぷりをコミカルに描いてるとこが魅力なんだけど…

あれ実際その中にいたら最悪だと思いません?
仲間がころころ死んでって捕まってって、
自分自身もドラッグでいつも死にそう、わけわかめ

…最悪やん
でもまさにそれで。

仲間は仲間割れで死んだし
みんな捕まったし
赤ん坊も死なせるところだったし
自分たちも死ぬところだった。

最初はね、そんなふうになるなんて誰も思わなかった。
むしろ、俺ら今が最強!くらい思ってた。

同じ思いの仲間がようやく集まりPARTYに明け暮れる日々。
恐いものなんて何もなくて世界は自分たちのためにあるようにみえた。いつも秘密の彼の家にアーティストたちが集まってアートで飾って。

恋もアートもPARTYも、そこには全部あったはずだった。

だけどどこからかほつれていた糸がしゅるしゅるとほどけだす。

登場人物はだんだん物騒になり
気づけばヤクザ仕事に付き合わされたり
自分自身も薬漬けで調教されて一気にAV女優に。

それはまるで映画「ザ・ビーチ」のようだったかも。楽園を見つけたはずがえげつなく崩壊していく様がまさにそれだったなあ。

あれ、今気づいたけど映画2つとも同じ監督?
わたし、この監督の世界線で生きてた?笑

…まあそんなわけで、変な穴に落ちず
こんな変な世界線を知らないって人はたくさんいて
わたしは異端だったのか〜と思ったって話でした。
この話は深堀って有料記事にでもしていずれこそこそ話したい。

知らない人は知らないけれど、わたしのような人はおそらくその世界線には山のようにいる。

だからその穴から抜け出した今、ちょうど冬至の今日この記事を書いたことを機に、まだ穴に落ちている人が這い上がれるようエールをここに贈ろうと思った。

きっと大丈夫、トレインスポッティングもザ・ビーチもかおりんも、オチは大丈夫だったから。

Hannah.

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