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【感情類語辞典】から学ぶ キャラクターの感情を読者に伝える方法

今回はページ上にキャラクターの感情を伝える時の描き方を解説している「感情類語辞典」を紹介する



キャラクターを気持ちを伝える3つのポイント


キャラクターの気持ちを上手に伝えるためには、

①台詞
②ボディーランゲージ
③内的な感覚(本能的、生理的な反応)
④思考


を描くことがよい方法である

・ボディーランゲージとは

人間が感情を体験した時に体が引き起こす反応である。

・内的な感覚とは

呼吸・心拍・浮遊感・アドレナリンの急上昇など で、制御できるようなものではなく、闘争・逃避反応である。

・思考とは

①キャラクターの考えを読者にはっきりと伝えたい時

②キャラクターが世界をどのように捉えているかを読者に知って貰いたい時

に用いると有効な手段である。

思考を通じて周りの登場人物、場所、出来事がキャラクターの視点に与える影響を描けば、ストーリーに厚みがもたらされる

感情類語辞典


感情を書く時のよくある失敗


①伝え方に気をつける

ジョンは「悲しみ」、涙を流した

脚本家が読者に臨むことは、キャラクターの感情に気づき、一緒に体験をして貰うことである。

その時に、単刀直入で 語る のは 効果的ではない

「語るのではなく、見せる」

その為には、

キャラクターの身体的・内面的反応を伝えることが重要である

その為にも、キャラクターの中心になっている感情と一致した感覚の細かな描写、巧みな比喩、具体的な動詞、体の反応を描くこと


②型にはまった感情表現をやめる

簡単に言うと、キャラクターがどのような気持ちでいようと、その人らしさが出る感情表現を心掛けることで、これまで見たことのない心揺さぶる場面を作ることができる。例えば、「ルーキーズ」の「川藤」

③なんでもかんでもメロドラマにしない

簡単に言うと、毎回激しい感情に人間はならないのだ。
だからこそ、感情という強弱の移り変わりが、その場面の連続性に沿って動いていることを理解する。具体的には、どの状況においても、キャラクターが今どんな流れの中にいるのかを把握し、その場面にふさわしい描写を心掛けるのだ。


④会話や思考に依存過ぎない

コツは、会話や思考やボディーランゲージは併用することで、より一層効果を発揮することができる。

感情を表現する時は、

最大限のインパクトを与えるために、
言語・非言語両方のテクニックを使い、
場面ごとに変化を持たせる
のである


⑤キャラクターの背景を描きすぎない

キャラクターの過去を明かす場面で描きすぎてしまうと、読者は飽きてしまうのだ。だから、必要十分な最低限の情報を描くのかを決めよう
何事もバランスが大切なのだ。

最後に


この本は キャラクターの感情を

・どのように書いていくのか
・書く時に起きる代表的な失敗ポイント (逆を言えば、コツ)

を教えてくれる本である。

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