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異世界転生系作品を面白くする構造

私が「異世界転生系」の作品を分析した結果、「タイムリープ・転生系」の面白構造に加え、「妄想を実現していくシンデレラストーリー」であることがわかりました!💡そのまとめです🍀

異世界転生系と混同して考えがちなのが「タイムリープ・転生系」である。

📚異世界転生系の定義
 生まれ育った場所と違う世界で、前世の記憶や知識を持ったまま始まる作品である。
 つまり、全く異なる世界でやり直しが始まる点が異なるのである。逆に言うと、異世界が物語に独創性や面白くする仕組みを与えてくれるのである💡

👇詳しいタイムリープ・転生系の説明をしています📍

ちなみに私が好きな異世界転生系(別の環境に行くという意味で)は

・天使のくれた時間   (ニコラス・ケイジ演じる主人公が人間性を獲得し、最後大事なものに気づくまでのキャラクターアークが最高💛)
・ジュマンジ (小学生の頃観てジャングルの異世界からやってくる動物たちにワクワクした記憶があります🐘)


結論:異世界転生系を面白くするのに必要な構造は
🚩異世界転生系を面白くする構造
📍タイムリープ・転生系と同じ構造の中に
🍀妄想が実現するシンデレラストーリー
 L妄想が実現するから・過去/現在叶っていない願いが叶う(特に俺Tuee系・ハーレム系)

であると考えます。詳しい説明をしていきます!

🍀妄想が実現するから・過去/現在叶っていない願いが叶う
 人はマイナスの感情を絶えず受けているとストレスがかかる。そしてストレスがかかるとリセットしたくなる生き物である。その時に皆願うのが「やり直したい」である。「やり直したい」とは、後悔や羨望の感情であり、例えば、「綺麗な人の人生を体験したい」・「ヒーローになって強い力と名声を獲得したい」等の とにかく強い願望である
 異世界転生系は、全く別の世界で自分を知っている人がいない場所で、かつ、これまでの知識や経験などを引き継いだ状態で、「やり直し」ができる。そして、多くは何かしらの強いチート系能力を授かり、知恵を用いてレベルアップしていく。そうすることで妄想していた現実に近づく・実現していく。
 そのための方法として主人公作りが大事である🔧
 理屈はこうだ。マガジンの名作「baby・step 」や「はじめの一歩」と同じ「熱中できるものがあるってどういうことだろう?」や「強いってどういうことだろう?」という読者も知りたい・感じたい・体験したい願望をキャラクターが背負うことで物語が加速していく。だから、俺Tuee系やハーレム系やその他の異世界転生系は主人公を惨めに・弱く・どうしようもなく設定するのだ。そして負の感情を感じさせ我慢させるのだ。我慢=後悔があるから願望が叶った時の喜びが大きくなるのだ。
 人は物語のキャラクターが経験することを疑似体験できる。つまり、読者も妄想を実際の体験として経験できるのだ。

*現在感じられない感情体験を再度感じたいという意味での「昔に戻りたい」願望もある。ただ異世界転生系は前者で作られることが多いと思う。

👇人がキャラクターの経験を疑似体験できる理屈の解説をしています📍


🚩まとめ
 異世界転生系は簡単に言うと、「シンデレラストーリー」である。しかし主人公が元の世界ではダメダメ人間だったという点で、少年漫画の主人公(例えばはじめの一歩の一歩)よりも、読者(少年漫画に共感できない読者)が共感しやすい という意味で機能していると言える。そして「シンデレラストーリー」は血のにじむ努力と備わっているポテンシャルが掛け合わさって能力開花していく過程を楽しむのに対し、異世界転生系はチート系能力でどんどん妄想が実現していく所に面白さがある。と思いました🍀
 

👇シンデレラストーリーの面白さの解説です✨

参考記事
なろうで異世界転移/転生モノが流行った理由について考えてみた
リセット 願望と我慢

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