チベット御守り トクチャ
チベットでは石同様に大切にされて来たトクチャ。
天鐡と呼ばれるのは、天から降って来た鐡、つまり隕鉄を使って作られたという逸話からの様です。
普通に考えたら…なんでしょうけど。
天珠って言い方もそうなんですけど、それっぽいストーリーがあった方が人は魅力を感じるわけで、それが本当かどうかなんてどうでも良い事なのかもしれません。
多分、服のボタンや装飾品として金属を用いたのが始まりで、そこに仏教的思想が入り仏像型やバジュラ型、ガルーダ型などが作られていきます。
稀に古いものでは7世紀まで遡るものも存在する様でが、概ね16世紀頃からこちら側の時代に作られています。
金属は石などと比べて柔らかく摩耗しやすいので、古く状態が良い物はとても貴重となります。
時代を生きて来たチベットの品物を見ていると、今と違って非常に過酷な環境下でどうやって身を守っていくか。
保身がベースとなり色々な物を生み出し身に付けて来た事が分かってきます。
そこに本能的な美を感じるわけです。
現代のオシャレ、毎年の流行を追い求めるスタンスとは根本が違っている。
本当のオシャレというのは何なんだろう…って考えさせられる部分があります。
その人気からコピーも多数作られ、古い物と称されマーケットに流れています。
ホームページにてコレクションの一部を公開しております。
ご興味があればご覧になってください。
HP/ https://www.ethnicmuseum.com/
#私のコレクション #チベット#御守り#トクチャ#天鐡
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