見出し画像

アメトーーク!でMリーグ芸人は放送できても2012年以来、麻雀芸人が放送されていない理由



Mリーグ芸人の反響

 先日、Mリーグ芸人がテレビ朝日で放送された。私もすぐこの内容をあげようと思ったが、プロ連盟の元広報部長のK木さんがMリーグ芸人についてのnoteをすぐに出すだろうと思って静観していた。なぜK木さんを待ったのかというとただ、私のこのnoteをたくさんの人に見て欲しかったから、便乗して話題に乗ろう、合わせ打ちをしようとしたためである。しかし、さすがのK木さんもこの話題には静観というか私の思っていた反応とは違った。なんか番組への文句のひとつでもあっていいんじゃないか、炎上を恐れてひよったんじゃないのK木さんは、と失礼なことを思っていた。しかし、そんなことはない。このアメトーーク!フィーバーにはK木さんは乗らなかったという戦略のようである。そんなK木さんは「麻雀界を俺がつぶすのか」という本を最近、出すらしい。K木さんは直撮りでこの本の冒頭部分をK木さんのツイッターにあげている。こりゃあ、ケネス徳田に馬鹿にされるわ。みなさんGWの暇つぶしにK木さんの本を買おう。
K木さんTwitter


 そんなこんなで今日は5月の2日、GW真っ只中である。普通にGWは仕事だった。では1月12日(もうそんな前か、つい昨日のことのようだ…)放送アメトーーク!について内容を軽ーく振り返る。
Mリーグ芸人、出演者

https://www.tv-asahi.co.jp/ametalk/backnumber/2405/

 このメンツである。熱闘!Mリーグ関連の田中、じゃいはわかるとして、2012年の麻雀芸人の生存メンバーは陣内とロバート山本しかいない。ディモ前田は最近ではなんとドリブンズと足切り争いをやっていたとは思えない好調をみせている雷電のYouTubeに出ていた、シソンヌじろうは自費でサクラナイツのスポンサーになったほどのMリーグ好き、また、山本博は伊達や茅森、土田と麻雀のネット番組にも出演している。蛍原徹も意外と知られてはいないが、麻雀好きなのである。では私の言いたいことがもうわかるよねもう。

麻雀新規ファンに理解できないノブコブ徳井&ともしげのキャスティング


打ち手としての徳井

 ノブコブ徳井は何を隠そう著名人異能決戦2021の覇者、麻雀が強いのである。しかし、番組では時期が悪いのかこれについて紹介はされなかった。
またこんな動画もある。

番組制作サイドは徳井にもっと面白いトークを期待していたのだがまったく視聴者の印象には残らなかった、だから編集段階でこの紹介というか麻雀打ちとしての徳井について掘り下げもなかったのである。
 また、徳井はYouTubeをはじめとして麻雀関連の投稿が少ない。知的な人、芸人の分析の人など最近はそうしたキャラクターで露出しているので最近の徳井のツイッターは競輪とテレビの出演情報ばかりである。

逆に爪痕を残したともしげ

 ではともしげはどうか。私が思うにこの番組で爪痕を残したのはMリーガー相手に一局勝負で勝ち切った爆問田中でも多井でもなく岡田紗佳とともしげだろう。岡田は爪痕を残したというよりこれ以降のTV出演を見るともう殺到といって差し支えない殺到であり、変にこの番組で爪痕を残さないことが結果としてよかったといえる。
 しかし、その原動力、岡田紗佳の地上波露出増加の最大の要因はと考えればこのともしげなのである。
 ともしげは終始、岡田紗佳はじめ女流雀士の魅力を語って高宮まりと岡田紗佳の写真集「牌×牌」の宣伝をしていた。

その結果、蛍原徹に「ともしげ、(Mリーグに出ている女流雀士を)麻雀でみてるか?」という関西弁のツッコミを受けたのである。
しかし、結果としてともしげが岡田紗佳の魅力を余すことなく伝え、岡田紗佳にオファーは殺到し、それがきっかけで麻雀に興味のなかった人が岡田紗佳を見たいがためにMリーグを見るとして、ともしげは麻雀界隈に多大な貢献をしたのである。(だから、番組放送後に一部の玄人麻雀ファン(笑)と岡田紗佳ファン過激派がともしげに対するアンチツイートをしたがそれはお門違いというものである)

スポンサーの存在と視聴者の詳細な反響

 まとめサイトではこの番組に対する反応は以下の通り。またこばみさのツイート、花澤香菜がラジオでMリーグ芸人の話題を出したことに対する伊達のツイート、Mリーグ公式のツイートのインプレッションを見てみよう。


 ではここでMリーグ芸人の翌週にあったやっぱりコロッケ芸人の先行ちょい見せとMリーグ芸人の先行ちょい見せのインプレッションを比較してみる。


 おわかりいただけただろうか。右下に存在感を示す雷電のチームロゴを。恐らく全麻雀界隈の関係者が視聴したであろうMリーグ芸人。さらにお金を落としている固定の麻雀ファンもいる。この数字は視聴率を示すものではないが、恐らくこれにいいねをした人は明らかに全員が番組を見ている可能性大ではあるのだ。
ではMリーグ芸人の翌翌週の祝30周年!NSC11期芸人
次週ハイエース芸人
次週オシャレしてると思われない芸人
のtwitter先行ちょい見せインプレッションを比較しよう。

 ここまでやってこの調査が大して意味のないということが分かっただけだがまあ、Mリーグ芸人は善戦したとは評価できなくもないのではないのではないだろうか。果たしてここまで業界関係者の評判がいい、視聴もそこまで悪くないMリーグ芸人がなぜともしげの違和感しかない岡田紗佳の宣伝にあれだけの尺を費やしたのか、それを考えれば制作サイドの不安、初心者に敷居の高い麻雀競技の1時間じゃ伝えきれない濃さ、観覧のお通夜状態からわかる女性視聴者の離れ具合が透けて見えるのである。
 また、世間はこの後WBC一色に染まり、アメトーーク!でもK木さんnoteでも栗山監督と萩原聖人を重ね合わせる強引な便乗が見られるのだが、たとえば番組構成をはじめに麻雀対決をやって、初心者向けに簡単に麻雀のルールを教える尺をもっと多めにとって本題に入るとかそういった調整、挑戦的な試み、配慮も必要だと思う。

もし、令和の時代に麻雀芸人がアメトーーク!でまた放送されるのだとしたら

 キャスティングはプロ雀士でもあるアンジャッシュ児島さんを是非ともみたい。また中田花奈、萩原聖人、イケメン枠で本田朋広、鈴木優、美女枠で伊達朱里紗、魚谷侑未もみたい。そこで麻雀芸人は児島、蛍原徹、麒麟川島、陣内、かまいたち濱家でいいだろう。また、麻雀は芸人の間ではかなり高い浸透があり、ネット麻雀のMJなどで対局もできる。
 そして、芸人は田中やじゃいより個人的に進行のうまいチョイスをした。素人が会話に入ってもちゃんと回せる腕のある芸人をチョイスしたつもりだ。
 話題は最近のMリーグや中田のチョンボの自虐ネタでもいいし、本田朋広と鈴木優の天然エピソード、また鈴木優と魚谷の師弟関係、萩原聖人の自虐ネタ、伊達の強さ、児島のじゃんたまなどでも十分笑いがとれると思う。
例えば、フリップに本田が「萩原聖人、離脱中にチームが連勝で気まずい」蛍原「これはなんのことですか」
本田「あの、なんか萩原さん入院されてましてー」陣内「そんなんあったな」濱家「そうそう」
本田「入院の件を一般の人に公表してないから、なんかネットでチームが萩原さんを出さないように戦略としてやってるって思われててw」陣内「ええ!」
本田「たまたま、萩原さん抜けている間にチームがなんと5位から1位になって」陣内「ええ!」濱家「それはすごいな!」
本田「萩原さんちょっと僕がこんなん言うのあれなんですけど、成績が悪いので…」濱家「直球やな」陣内「すごいストレートきたよ」
本田「ファンの人もなんかチームが戦略としてやっている以外に萩原さんがハリウッド映画に出演が決まったとか、成績不振で自分から潔く身を引いたとか予想してて…ほんま、大変だったっすよ」
陣内「はっ!大喜利やないか!」濱家「ちょっと萩原さん!後輩にこんなんいわせていいんですか!」
蛍原「萩原さん、どうですか」
萩原「いや、ほんとにお恥ずかしい限りで…」
川島「本田さん、あの、そのファンの予想の中に不倫がばれてスキャンダルになったっていうのはなかったですか?」
陣内「それわしやないかい!」一同、大爆笑みたいな。
あとは、
魚谷が「鈴木優、東京で迷子になる」で鈴木優と本田の天然エピソード対決、児島が「プロ雀士児島、じゃんたまで勝利」児島が「大島さんエピソードが弱い」と川島に突っ込まれる。蛍原に「じゃんたま、プロの対局ではなくて…本当にプロですか」と言われ怒り、そこからRMUの話になったり…
みたいな。

しかし、ひとつ困ったことがある、テレビ的な弱点は多いのだが、たとえば世間のはやりや家電芸人などでいまいち話についていけない蛍原を宮迫やアンジャッシュ渡部が「なんでしらんねん」といじり、視聴者を煽るお家芸、伝家の宝刀が麻雀芸人では使えないのである。蛍原は大の麻雀好きである。

 では、次回は雷電がMリーグで優勝したときに先延ばしにしていた前回の原稿の続きを書いてみたいと思い、またアメトーーク!で麻雀関連の面白い番組が放送される明るい麻雀界の人気を願って、最後に連盟の黒木さんの「俺が麻雀界をつぶすのか」という本を紹介して、このnoteを締めさせていただく。長々とお付き合いいただきありがとうございました。
 

「俺が麻雀界をつぶすのか」黒木真生

  • 発売日:2023年05月06日

  • 定 価:1,265円 (税込) 著




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?