見出し画像

クリスマス販売品の変化から見る社会の変化

今年のクリスマスでは多くの気付きがあった。
まずはケーキの売り場が本当に狭くなった。
正月の鏡餅コーナーの方が広いくらいである。
しかも値引きはほぼしない。その為かクリスマスケーキ半額狙いの者は大分少なくなっているのではないだろうか。
次に惣菜、チキン、ピザ、寿司や刺身のコーナーが広くなっている。
こちらは惣菜は早々に売り切れ、チキンは生肉がそこそこ売れ残って値引きされる。寿司や刺身はいつも通りだ。
なぜこうなったのかを私なりに考察していく。

クリスマスケーキは大きな変化を遂げている

クリスマスケーキと言えば苺のショートケーキが主流とされている。
しかし、今はチョコケーキやモンブラン、フルーツケーキといった多くの種類が売られている。
また、それらを組み合わせたアソートも多く売られておりケーキは多様性を増している。
今年話題になった苺すらのせないシンプルケーキも自分でアレンジして自分好みに仕上げるという多様性の権化のようなものまで出始めたくらいだ。
次の変化はホールケーキではなく切られたケーキ、ホールでも小さいものが多くなっている点だ。
おそらく一人用の需要が高まっているのではないだろうか。

また、予約が中心となっているのでケーキ売り場は本当に狭い。その分は正月、惣菜等のスペースに変わってきているのである。

クリスマスの過ごし方も多様性が生まれている

昔はクリスマスといえば恋人や家族と過ごすというイベントであった。
しかし、最近は一人だったり友人達と集まって飲むみたいな人も増えてきていると感じる。
以前は子持ちに多かったクリスマスパーティーが独身達も行うようになってきている。
未婚化、恋愛離れの進行により一人や友人と集まる傾向が増している。
惣菜の需要は高まっているのはその為であろう。仲間内で集まったり、一人で楽しむならチキンとオードブルを買う人が増え、ケーキは小さいもので十分である。
注目なのはピザである。
惣菜にしても焼く前のピザにせよ物凄い量が売られている。
チキンだけでなくピザもクリスマスの名物になりつつあるのかもしれない。

正月に追いやられるクリスマス

以前はクリスマスが終わったら正月の商品が並ぶ感じであった。
しかし今はクリスマス当日でも正月コーナーが広く取られており、ケーキより鏡餅のほうが多く売られるという光景も珍しくない。
これはクリスマスは休みではない人が多く、正月は休みの人が多いからであり、クリスマスは徐々に衰退する中正月需要はさほど変わっていないのが原因である。

まとめ

今後のクリスマスは昔のような恋人や家族ではなく、一人や友人等の多様性に富んだ過ごし方へと変わっていくだろう。
今はまだ昔の名残で恋人や家族で過ごさない人を煽る人が多いが、今後はそのような風潮はなくなっていくだろう。
時代は変わっていく。良くも悪くも

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?