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おじさん小辞典 その三 おじさんの気遣い

おじさんの同僚が、自慢していた気遣いの物語です。

「若い者が、俺のいる課へ立ち寄る時には、必ず俺のところにあいさつに来るぞ。」
「なんでか分かるか。」
同僚は、自慢げに弁をふるう「悩みを聞いてやるんだ。」「いろいろ話をしてくる。俺を信頼して、親しみを持ってくれているぞ。」「ほかの上司は忙しくて、そんなことはしていないぞ。さらに俺はドリンクもあげている。」「若い者の労をねぎらって、私が気遣いすることで彼らにも勉強になるんだ。」どうだすごいだろうと、言わんばかりにふんぞり返って自慢話に浸っている。

このぶっきらぼうの課長が、若者への気遣いに傾注していたとは、意外であった。
そこで、若者に課長の気遣いの効果検証を聞いた。
ヒアリングである。

若者の返答。
課長の前を素通りすると、絶対「おいっ」と声をかけられるし、その後グチグチ意味の分からない説教とも、何とも分からない話が延々と続きます。
それも、昭和の時代の説話ばかりです。
費消される時間が、もったいないです。
なので、最初から、挨拶と適当な相談事をすれば、時間が短く済むのです。

さすが、今時の若者の対応能力に感心した。
その後、若者は続ける。
ドリンクをもらうのは、いいのですが「赤マムシドリンク」です。
きもーーー

一口飲んだら、うぇーーーと言わんばかりの味、そもそも、赤マムシドリンクは、おっさんの○○を○○するためのカンフル剤でしょう。
我々には、必要ありません。

赤マムシドリンク。
若者の、奇知ある対応能力に感心したが、今でも愛飲している輩がいることに感心した。

みなさん。このドリンク知っていますか。





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