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夢のその先へ。3

〇〇は思いもよらぬことが起こったため、帰宅途中ずっと上の空だった。


〇〇:ただいま…。(ポカン)


〇母:おかえり。どうしたの?上むいて?


〇〇:いや、驚かないで聞いてね。俺、浦和レッズにスカウトされた…。


〇父:本当か!?


麗乃:浦和レッズって?


〇父:プロチームだ…。やったな!父さん嬉しい!


麗乃:嘘!?念願のプロじゃん!


〇〇:俺…努まるかな…不安になってきた…。


〇父:〇〇なら大丈夫!父さんの子だ。


〇母:そうよ。きっと大丈夫。


麗乃:〇〇ならスタメン常連間違いなし!


〇父:それは流石に早いな笑。


〇〇:…ありがとう!俺、頑張ってみる!


ーーー ーーー ーーー


??:よっ。君が〇〇君かね?


〇〇:阿部勇樹監督!はい、中村〇〇と申します!よろしくお願いします!


阿部:まずは〇〇君の能力を調べたい。相手はこの人だ!


??:もうちょい丁寧に紹介してくれよ笑。


〇〇:槙野選手!?


槙野:知っててくれてんのか。嬉しいわ。


〇〇:知ってるも何も!物心ついた時から推しチームは浦和レッズですもん!


阿部:そうなの!だから反応良かったのか。


〇〇:はい!お願いします!


阿部:良し!じゃ、頼む。


槙野:了解。じゃあ来い!


〇〇:っしゃ!行きます!


ーーー ーーー ーーー


相手の槙野に臆せず〇〇は目掛けて突っ走る。が、元浦和のディフェンダー槙野智章が立ちはだかる。


槙野:行かせないよ!


〇〇:どうかな…。


阿部:!?


ヒールリフトで高く上がったボールは槙野の頭上を超える。


槙野:やべっ!想像以上にやるな…。


阿部:気抜くなよ〜。


槙野:ドリブル早っ!


〇〇:ありがとうございます。一応100m10.5秒です。


槙野:学生の時の俺より早いじゃん笑。


〇〇:よっと…。


槙野:負けるか!


結果は…。


阿部:〇〇君の勝ち〜。


槙野:レベル高くない?


〇〇:褒めて頂きありがとうございます。


槙野:こりゃユースの主力だな笑。


阿部:主力は息子がいる!


〇〇:湧心選手と会ってみたいです!


阿部:いいぞ〜。湧心〜。来てくれるか?


湧心:何?お父さん。


勇樹:今日からユースに入る〇〇君だ。


湧心:阿部湧心です。よろしくお願いします。


〇〇:高校3年生の中村〇〇です。よろしくお願いします。


勇樹:よし!練習始めるぞ!


〇・湧:はい!


槙野:じゃあ俺はこれで!


勇樹:おう!ありがとな!


ーーー 続く ーーー

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