![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144405612/rectangle_large_type_2_8c71e2ba48ca68b7342f2238c91899d5.jpeg?width=1200)
他人
六畳半の穴の中に、感情をしまいきれるわけがない
雨が線を引く
いっそ僕を悲しみでひたひたにしてほしいね
その時は嘲笑って、僕の悲しみを悲しまないで
今夜くらいはね。
嘘しかつけない、護岸ブロックが本体と化した心じゃ
誰も愛せないんだ
家庭環境の話はずるいよ、そうやって僕を責めるのか
甘ったれの哲学者がって。
被害者になれない僕はさ、
悩む弱さを責めるところから始めるよ
怒ったことがないなんて、
そんな悲しいこと言わないでくれよ。
お前は人を愛せるんだぜ
僕を思いっきり殴ればいい
最寄りにホームドアはつかない
誇り高い学生のすみか
黄色い線の内側に踏ん張っている僕らは
最後尾の車両に今日も流れ込む
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?