他人に何かしてあげること

何かをしてあげるのが当たり前だと思ってる人って、一見良い人そうだけど、何かしてもらうのも当たり前だと思ってる人が多いので苦手だ。
他者からの気遣いに対して、文字通り”有難い”という認識が無いから感謝の気持ちも薄いし、
逆に何も悪いことをしてない人を悪者呼ばわりして不機嫌になるので、
だったらもう何もしてくれなくていいよと思う。

何かをしてもらえないことが悪、つまりマイナスとして捉えているならば、
何かしてもらうことを基準点、つまりプラマイゼロの当たり前のこととして捉えているのではないか?
そして、何もしていない人を悪者扱いして攻撃するのは理不尽ではないか?

個人レベルの話に留まらず、この考えって普通に社会規模で問題じゃないか?
だって、世の中に無駄な仕事が存在してるのってそのせいでしょ。
〇〇するのがマナー、〇〇するのが当たり前、みたいな認識のせいで際限が無くなって、
相手への気持ちなんかこもって無くても形だけ何か行動を起こす手間が増えたり、
逆に与えられるのが当たり前になって、特に迷惑かけられたわけでも無いのに不機嫌になったり。
与える側にとっても受け取る側にとっても何も良いことがない。

そんな無駄なことに時間とか労力とか神経とか費やしてるせいで、やるべきことにまで手が回らなくなったり、鬱になって最低限のこともできなくなったりするんじゃないのか?

何かしてもらうのが当たり前、という感覚って、間接的に多くの人間を苦しめてるんじゃないか?

だから、何かしてもらうのが当たり前、気を遣ってもらうのが当たり前だと思ってる人は、今すぐにその考えを捨てるべきだ。
こういう人って、自分では善行のつもり、善人のつもりな人が多いだろうけど、
それで他人に不機嫌になったり、くだらないことで怒ったりしてたら、むしろ周りからしたら害悪でしかない。

誤解しないで欲しいんだけど、
別に他人の為に何かするのが悪いことって言ってるわけじゃない。
いや、むしろ、
他人の為に何かしてあげるってのは
物凄く素晴らしいことで、
物凄くありがたいことなんだよ!!

でもそれを一番わかってないのは
あなたなんだよ!!!

何かしてもらうのは、
良いこと、素晴らしいこと。
それって、相手のために進んで行動するのが当たり前ではないからこそ、素敵なことなんだよ。
他人の為に行動するのが特別なことなんだよ。
だから、他人に何かしてもらったら、自分のためにわざわざ行動してくれたんだ!と感謝するべきだし、
逆に進んで何かしなかった人を責めてはいけない。


あと、この文章読んで「そうだそうだ!」って思ってる人にも言いたいんだけど、
“プラスαの行動をしない”ことと、
“他人に迷惑をかけるようなマイナスの行動をする”ことは
全然違うからね。
相手を喜ばせることができないのと、
相手を不快にさせるのとは
全然別だからね。

プラスの行動をすること
何も行動しないこと(プラマイゼロ)
マイナスの行動をすること

この3つは全然違う。
あと、何かやるって約束したことをやらないのもマイナスだからね。
何故なら、何かをやると約束をした時点で、その行動をすることを基準点、つまりプラマイゼロにしたわけだからね。

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