『帰る』という場所

今回の文章は、グループホームでの業務について、法人機関誌『絆』:第194号(2023年夏号)から転載させていただきます。

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「今日のごはん何?」「早くごはんたべたい。」と、皆さん夕食を楽しみにしておられます。
一粒残さず返ってきたお皿を見ると、とても嬉しい気持ちになります。
反対にお箸が進まないご様子の時は、味かな?見た目かな?それとも身体の調子が良くないのかな?と心配になります。

言葉をうまく発することができないご入居者様が「ごちそうさまでした。」と、一生懸命に伝えてくださる姿には、仕事の疲れも吹き飛んでしまいます。

月にニ〜三度、ご入居者様と一緒にお買い物やお散歩にも行っています。
北野天満宮や平野神社を巡り、木々や花を見たり、小鳥のさえずりを聞いたりすると、ホームの中では見られない表情をされることもあります。

ご入居者のAさんは、絵を描いてもらうことが大好きで、「〇〇の絵描いてえ。」と、毎日必ずリクエストをされます。
楽しかったことや、印象に残ったこと、やってみたいことなど様々です。
Aさんとのお絵描きの時間は、私にとっても大切なコミュニケーションの時間となっています。
おこがましいですが、絵を通して夢や希望を叶えている時もあると自負しています。

元気で明るいAさんですが、「明日、おうち帰る?」「おうち帰りたいの。」ともおっしゃっています。
西陣会ホームとなり・きたまちのご入居者は、『帰る』という場所を二つ持っていらっしゃいます。
一つは、ご自宅。
もう一つは、となり・きたまちです。
スタッフ一同、ご入居者がご自宅と同じように安心して楽しく暮らしてくださるよう奮闘している毎日ですが、まだまだご自宅には敵いません。
やはり、ご自宅が一番なのだなと思い知ります。
帰りたいと思える場所は、好きな人がいて、好きな物があって、心が安らぐ場所ではないでしょうか。

いつの日か、「きたまちの(となりの)おうちに帰りたいの。」とおっしゃって下さる日が来ることを願ってやみません。

(あげは)

■(福)西陣会 西陣会居宅サービス係

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