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アストン•ヴィラの新監督、ウナイ•エメリとは?

どうも、みなさん、おはよう、こんにちわ、こんばんわ、アストンヴィラ応援団長です。最近は、気温も下がってきて、朝は布団から出るのも一苦労の日々ですね。しかし、プレミアリーグの熱はその寒さとは関係ないみたいです!
さて、今回は第4弾!!「アストン•ヴィラの新監督、ウナイ•エメリとは?」について書いていこうと思います。
最後まで、ご覧になって頂けると嬉しいです。


10月終了時点

アストンヴィラは日本時間10月20日に行われたフラム戦の試合の結果を受け、スティーブン•ジェラード監督の解任を発表。その後、10月25日火曜日の早朝、ウナイエメリ監督の就任が決まった。この決定に対して、ヴィランズ(ヴィラのファンの愛称)は喜んでいるに違いない。それと共に、どのようなサッカーをするのか気になる人がいると思う。ここからは、ウナイ•エメリのサッカーの戦術を紐解いていこうと思う。

ビジャレアルでEL制覇時

ウナイ・エメリとは?

ウナイ・エメリのプロフィール紹介から、1971年11月3日生まれ、スペイン出身である。彼の監督としての獲得タイトルについて語る必要がある。
セビージャではELを3連覇、パリ・サンジェルマンでは、リーグ1、クープ・ドゥ・フランス、トロフェ・デ・シャンピオン、クープ・ドゥ・ラ・リーグ、ビジャレアルでは、クラブ初のタイトル、EL制覇の偉業を達成した。ビジャレアルを率いた、CLではバイエルンを破って、ベスト4に進出。「負けないサッカー」をすることで有名。

次に、彼がどんなサッカーをするか紹介しようと思う。

使用フォーメーション

4-2-3-1か4-4-2を使用。(PSG時代は4-3-3)
前線のタレントに合わせて、フォーメーションを変える。
カウンター、ポゼッション両方可能。

ビルド・アップの方法

まずは、次の画像を見て頂きたい。

3対2
2対1
3対2

四角に囲んであるところを見て頂きたい。
数的有利を作っていることが分かる。ビルド・アップの時は、「相手の数+1」でプレーしていることを意識していることが分かる。
ちなみに、この後、シュートまで持っていっている。
3つの画像の共通点として、相手チームも、同数又は数的有利を作ろうとしているということ。しかし、エメリの戦術では、サポートがはやいので、常に、相手より数的有利を作ることが出来る。
だが、最終ラインで数的有利が作れなかったときは、簡単にキーパーに戻す。
前進するときは、少ないタッチ数で相手の裏を取る。

ディフェンスとプレッシング

守備に重きをおく、エメリ監督は、通常は、ハイライン&コンパクトで挑むが、相手の方がボールを持つとき、ハイラインを敷けないとき、守備ブロックをさげることで、対応をしている。ビジャレアルでは、後者がメイン戦術になっている。相手を中央からサイドに追い込みながら、ボール奪取の準備をする。

ビジャレアルでは、4-4-2を選択。ミッドブロック守備を使用。

ここで、ミッドブロック守備について簡単に説明をしようと思う。
下の画像のように、ピッチを3分割したときに、ミドルサードにブロックを敷き、コンパクトな状態を保つこと。このことを、ミッドブロック守備と言う。

さて、本題に戻る。

ビジャレアルが使っている4-4-2。
ある試合のある1プレーの切り抜き(下の画像)。
間延びすることを考えながらも、思いっきり前にプレッシングをかけれるようにしている。
ビジャレアルでは、この守備ブロックが効果的であった。
この守備ブロックで、奪取したボールを素早い攻撃、ポゼッションに繋げることができる。
この守備ブロックが、あってこその、あの強さではないかと考える。

ビジャレアルでのミッドブロック守備


次に、パリ・サンジェルマンやアーセナル、セビージャの時に、見られた。
4-4-1-1での守備ブロックも説明しようと思う。ここでも、コンパクトに守ることは、共通。
しかし、先ほどとは違うやり方が登場する。(下の画像)

アーセナル時に使用

LWが高い位置に張り出して、プレッシャーを与えている。
一方、逆サイドは内側に絞り、スペースをカバー。OFMは、ボールホルダーにプレッシャーを与える。それに合わせて、CFもコースを限定する動きを見せる。それらのことにより、相手のプレーエリアを限定させることに成功した。これを繰り返し、相手を追い込むことにより、自由にプレーさせないようにした。

今回は、守備ブロックを2つ紹介したが、この2つに求められる選手像は、「デュエルに強い」・「スタミナがある」・「アグレッシブな選手」の3つだと考える。


予想フォーメーション


それらのことを踏まえての、アストンヴィラでの予想フォーメーション。

4-4-2
4-2-3-1

選考理由
4-4-2
1.ジェラード前監督時は、ベイリーは右に置かれる方が多かったが、ダンクス暫定監督によって、右サイドより左サイドの方が活躍していたため。

2.中盤二人が重要となるこのフォーメーションでは、カマラとルイスが最適。ボールを運べる。デュエルに強い。スタミナがある。頭が良い。

3.RSHは、ブエンディアを選択。彼のボールを引き出す能力、守備時の貢献度を考えると、彼が適任。


・4-2-3-1
1.LSHでは、ラムジーの可能性もあるが、ベイリーの攻撃能力はやはり魅力。

2.OMF時には、ブエンディア。コウチーニョでも良いが、今シーズンを見ると、前者のほうが好調である。

3.CBの2人だが、ビジャレアルでは、パウ・トーレスとアルビオンの足元がある2人を並べている。アストンヴィラでは、CBは、ミングス、ジエゴカルロス、コンサ、チェンバース、ベドナレクの5人。この中で、足元があるのは、ジエゴカルロス。もう1人、、、コンサはこの中だと足元がある方だと考える。ベドナレク、ミングスは、パスの能力は高いが、エメリはCBに、Conducción(コンドゥクシオン)を求める。

Conducción(コンドゥクシオン)とは、スペイン語で運ぶトリブルを意味する。

ベドナレク、ミングスはConducciónを行うシーンをあまり見ない。よって、ジエゴカルロスとコンサが適任だと考える。
さらに、CBは対角のフィードも必要である。


エメリの若手起用

エメリは、若手をよく使い、アーセナル時には、スミスロウ、サカ、マルティネッリをデビューさせている。現在のアーセナルの主力にまで成長させた。
アストンヴィラにも、ジェイコブ・ラムジー、アーチャー、ティム・イロエグブナム、ケイラーなどの期待の若手がいる。エメリが、彼らをどう成長させるか、非常に楽しみである。

ウナイ•エメリは無能なのか?

よく、SNSやYouTuberが「エメリは無能!」や、「戦術がない!」、「つまらないサッカーをしてる」とか、声を高らかにあげているようだが、私は決してそうは思わない。アーセナルでの失敗も、アーセナルのフットボール理論である、「美しく勝つ」ことができなかったからである。その理由として、その理論がエメリ自身に無いからである。エメリの理論は、相手が自分より勝るチームである時は、我慢強く耐える。そして、攻撃の時は、波状攻撃を仕掛ける。時には、ハイプレスで、ボランチの選手がリスクを冒しながらも、前に出る。決して、ペップなどとは違って、自分の特性があるわけではないが、異常なまでもの修正力、ギャンブルでの勝率。ここまで、読んで来た読者は分かると思うが、無能とは到底思えないはずだ。守備オプションの多さ、Salida de balón(スペイン語でビルドアップの意味)の緻密さ、これでもし無能と言えるのなら、自分のサッカー眼を見直した方が良いのかもしれない。
もう一度、大事なことなので言う。
決して、無能ではない。

エメリの言語問題

アーセナルでは、英語が話せないことで意思疎通ができないという問題で、上手くいかなったみたいだが、今のアストンヴィラと当時のアーセナルを比べると違うことが分かる。
今のアストンヴィラには、スペイン語を話せることができる南米の選手が多い、アルゼンチンのエミリアーノ•マルティネス、エミリアーノ•ブエンディア、ブラジルのコウチーニョ、ジエゴカルロス、ドウグラスルイスと、当時のアーセナルにも所属していた、チェンバース、ラ•リーガで活躍していた、ディニュ、スペイン語や彼の理解者はアストンヴィラには多くいるという点では、アーセナルのような問題が起こることは考えづらい。

豆知識
エメリは試合の準備を怠らず、EL決勝戦では、マンチェスター・ユナイテッドの試合を10何試合も見た。という、逸話もあるほどの、研究熱心な監督である。
時々、選手が愚痴をこぼすことも、、、


今後のアストンヴィラ

現在のアストンヴィラの状況は16位と最悪に違い状態。
今冬には、WGとCFの獲得が必須となるだろう。
ジェラード期に、エルガジとトレゼゲを売却。
トラオレをローンアウトとウインガーがいない状態。
1つの転換期を迎える大事な時期になる予感がする。

エメリにとってはかなりやりにくい状況ではあるが、どう建て直していくのか見物である。


最後に、、、

ここまで、エメリが行うサッカーについて書いてきたが、どうしても彼の戦術のすべてを理解することが出来ない。奥が深い。いつか彼の哲学の核を見つける日が来るのだろうか。
アストンヴィラの新しい時代が上手くいくことを期待しつつ、終わりにしようと思う。
それでは、また、、、

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