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プリンセスになりたい族

私が明日履く予定の靴下を枕元に置いていると、はるがやってきて、素早くそれを掻っ攫っていく。なぜ…と思って見ていると、両手に履き始める。ますます、なぜ…。私にとってはくるぶしまでの短めの靴下だけど、はるにとってはロンググローブになる。おお、なんか、高貴な感じするね。お姫様っぽい。ロンググローブのまま歯磨きが始まった。ロイヤル歯磨き。歯ブラシ持ちにくかろう…。

でも、仕方ない。これは、遺伝だ。DNAレベルでプリンセスに憧れてしまうのだ。ごめんね、はる、それは、私のせいだ。

はるが生まれる二年ほど前、母さんは、結婚式場でプランナーさんに「どんな式にしたいとか、式でやりたいこととかありますか?」と問われて、いの一番に「私、ディズニープリンセスになりたいんです!」と申し出た勇気あるアラフォーなんだよ。

もうちょっと大きくなったら、一緒に夢の国へプリンセスたちに会いに行こうね。

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