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思い出して笑ってしまうこと

昔からくだらないこととか、しょーもないことが好きだ。ツボに入ると笑いが止まらなくなる。

20代の時、父が公園でBBQしようと言い出した。
両親と私と妹で、いろんなエリアがある広い公園でBBQすることになった。
近くのスーパーでホタテとかエビや肉を買って行く。
公園のはらっぱに着くと、父はリュックからガスバーナーと焼き網を取り出した。
登山が好きな父が持っている1人用サイズだ。
大人4人のBBQであまりに小さかった。

夕方に行ったので結構寒くて、温かいコーヒーが飲みたいと母が言った。
ガスバーナーなのでお湯を沸かすのにすごく時間がかかる。
母はせっかちなのでイライラしている。
そして私たちは小さい網でちびちびとホタテを焼いた。

なにこのちっちゃい網!ホタテ焼いてる!ウケる!
笑が込み上げてきて、母がイライラしてるのもあって、余計笑えてくる。

食べ終わって、妹と2人でコップや網を洗おうと水道を探してると、ちょっと丘を登ったところに、
ちゃんとしたBBQ場があった。
私と妹は、上にBBQ場があったことに衝撃を受けた
私たち下々のものは、原っぱで小さい網でホタテを焼いていたことに笑が止まらなかった。
そんな事をたまに思い出して笑ってしまう。

先日、夫と娘と3人で青小年自然の家に泊まりに行った。
娘が2段ベッドに憧れていたのと、BBQをしたいなと思ってたからだ。
2段ベッドの部屋が8人部屋で、一ヶ月前にならないと3人分の料金では泊まれないと言われた。
一ヶ月前になるまで予約するのを待って、また電話をすると、部屋は空いてるがBBQ場は空いてないと言う。
仕方なく、2段ベッドの部屋だけ借りることにした。
食事はレストランが併設されてるのでそこで済ませばいい。
問題はなにをするか

はらっぱと小さい子用の大きい遊具がひとつあるだけ。
温泉ではないけど、大浴場がある。それだけだ。
夜は真っ暗になるので、晴れてくれれば星の観察が出来るかなと思っていた。

案の定、当日は曇りだった。部屋で遊べるように、
ぬいぐるみ、トランプ、カルタ、フリスビーとサイリウム(縁日で売ってるポキっと折ると光るやつ)を持って行った。
昼間は遊具やはらっぱでフリスビーをした。
早めの夕食とお風呂に入った。
部屋に戻ってトランプとカルタをしたり、2段ベッドを登ったり降りたり、ぬいぐるみで遊んだりした。
七時過ぎ、外が暗くなった。
カーテンを閉めて電気を消し、サイリウムを折った。
真っ暗な部屋で、"可愛くてごめん"を流すと、娘がサイリウムを持って本気で踊り出した。
「次、お父さん踊ってー!」
夫はサイリウムをつなげて輪っかを作っていた
「お父さん疲れて、体バキバキだからほんとムリ…」
と言いながら自分で音楽をかけて、本気のオタ芸を披露した。
私たちは大笑いして盛り上がった。
次は、私と娘がビヨンセで踊った。
その後は娘が踊りまくって楽しかった。
真っ暗なはらっぱに出て、輪っかにしたサイリウムを輪投げて遊んだり馬跳びして遊んだ。
とにかく笑った。笑うために来たようなものだった。

案外しょーもなくて笑ったことの方が覚えてりする。
大人になってから、ふと思い出してあれ何だったんだろ。でもなんか面白かったなみたいな。
娘が大人になったら、ふと思い出して笑ってくれるといいな。





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