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私の途中からの人生〜先に後半から〜

前職は某ワインショップの副店長。
東京からUターンで27歳中途入社。
期間アルバイトが何やかんかで21年勤め、
その間ソムリエを取得し、いつの間にか固定客がつく程になった。そりゃ長く勤めれば当たり前か。
職場結婚をした相手は11歳年下だった。結婚をする前には12歳年下と付き合っていた。当時私は32歳。付き合い始めるもコンパニオンのダブルワークをしていた私は多忙のあまり、半年間デートらしいデートもできず(秋〜冬にかけてコンパニオンは稼ぎ時)、いつの間に振られた…
否、決定的なことがあった。身体が合わなかったのだ。彼はそれが原因で過去別れてきたと言っていた。成人式の姿をわざわざ見せに来てくれた2週間後だった。彼は友人に相談し、別れを決めていた。察した私はメールアドレスを変えた。傷つきたくない私は、別れを自分から導いた。これでいい。それでいい。12歳差で本気になった私が愚かだったのだ。そう言い聞かせていたつもりだった。
だが、意外な程ダメージを受けていた。コンパニオンの仕事が続けられなくなったのだ。知らないうちに涙目になっている私を、コンパニオン仲間は心配してくれた。この仕事をしている者は、一部だろうが何かを抱えている。
シングルマザー、家族の借金、低賃金の勤め、DV彼氏への小遣いのためets…。
人の痛みを敏感に察知する能力と言っていい。すばらしく長けている。話せる仲間たちは有り難かった。だが、もう続けられなかった。




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