見出し画像

何が正しいのか、分からないけれど、自分軸は大事にしたい

11月1日から、グループ会社の保育園に移動になった。求人の際に希望していた片道車で30分あまりのところだ。
鬱から社会復帰し、保育士が子どもたちを怒らない、笑顔溢れる託児所に7月下旬から勤め、保育士としてのやり甲斐と小さな自信がついてきた頃だった。
勤務先が近くなり、パートから正社員になることができた。そう、喜ばしいことなのだが、何故か喘息症状が現れ始めたのだ。グループ会社でも、業務もそうだが、現在、保育方針の違いに戸惑っている。
以前の託児所は、
基本、保育士は怒らない。子ども間のトラブルが起こりそうな場合は、引き離し、物理的に距離を取る。例えば、玩具の取り扱いでは、似たような玩具を一緒に探す。保育士が別の遊びを提案するなどし、「ダメ」「順番」「待ちなさい」と言わない。
当初、私は、つい「待って」と言いがちだったが、気づけば先輩保育士は言うことなく、肯定言葉で子どもたちと接していた。

さて、移動先の保育園では…
怒る。0歳でも「ダメ!」「静かにしなさい」「保育園のルールが守れないと、来れません」「食べる!」などと言う。総じて言葉がキツイ。
名前も呼び捨て(親の前では、くん、ちゃんづけ)。

私は言えないのだ。怒り慣れしていない。私自身が父に理不尽に怒られて育ってきたので、自分の子育てにおいても、未就学のうちに子どもを怒ることしなかった。なので、こんなにも0歳から怒るのかと、驚いたと同時に、何故私は怒れないのだろうか、その理由を考えた。

① 怒られて育ってきた私は、人の顔色を伺うようになり、また、人からの評価を気にする大人になった。
② やりたいことを口にしなくなり、人の輪に入ることが本当は苦手だが、うまく入れてしまっている自分を好きになれなかった。
③ ビビり 石橋を叩き過ぎて割るようになった。
④ 自分の子を預けると仮定した場合、恐怖感を与える怒り方はされたくない。
⑤ 0〜2歳は、愛着を育てる時期。
せちがない世の中、せめて幼少期は、この世はいいところだ、と思えるようにしたい。
⑥ そもそも、恐怖心を与えて子どもが言うことを聞くようになるなんて、保育士として安易な方法を選んでいるように思う。

主任はおっしゃる。
「いずれ他の保育園に行く子がほとんどだから、
入園先できちんとできていないと、その子が困るし、可哀想。
だから、しっかり怒る。」と。

私の考えは机上の空論、ただの理想論なのか…
0歳児から大人の言うことを聞かせようなんてしなくても、子どもたちは成長するにつれて身につけてくるように思うのだが…

そして今日、午睡の際は機械的にするよう言われた。優しい眼差しを向けながらだと、子どもは眠らない。早く寝かせるために、子どもに反応せずに目を合わせないように。子どもは諦めて寝るからそれでいい、と。
スマホみながら、ただトントンしているだけなのと同じだと思うのは、私だけなのだろうか。
世の中、いろんな考えがある。
だからこそ、何が正しいのか分からないけれど、
自分軸は大事にしたい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?