三昧境

定期的に食べたくなるものがある。
キーマカレー
メロンパン
トンカツ
焼きそば
カツオのたたき
など。
並べてみると、いつでも食べられそうだが意外と家で調理して食べることがあまりない、もしくは全くないものばかりなことに気付いた。
家庭によってはトンカツや焼きそばはよく食卓に並ぶというところもあるだろうが、我が家では無い。妻は揚げ物全般が「準備も片付けも大変だから」という理由でそうそう作らない。これは実際その通りなので、こっちも簡単に「食べたい」とは言えず、唐揚げなどもなかなかお目にかかれない。焼きそばについては、これまた妻は蕎麦より圧倒的に饂飩派なので、どうしても焼きうどんに落ち着いてしまう。自分は蕎麦も饂飩も好きなのだが、「焼き」となると断然蕎麦がいい。
結局、上に並んだものは、本当は朝食や夕食として食べたいのだが、休日の昼間に買ってきて食べることになる。もちろん昼食でも味は変わらないのだが、適材適所のように食事もその時間帯にふさわしいもの、があると思う。やはりトンカツは夕食にいきたいし、メロンパンは朝食べたい。昼にピッタリなのは焼きそばぐらいだろう。ただ、ごくごく個人的な感覚の話なので誰にも理解してもらえないかもしれないが、昼食後は珈琲を飲みたくなる。そして、どうも焼きそばは、その後に珈琲を飲みたいと思えない。結果、総合的な満足感を得られぬままの食事になってしまう。
健康にも気を遣わざるを得ない年齢になってきたので、贅沢で我儘な話だということは重々承知している。でも、食べたいものを理想の環境で思う存分味わうっていう行為は人間にとってかなりプラスに働くことではないかとも強く思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?