ナス科野菜の栄養と効果・効能2
じゃがいも
ナス科ナス属
別名:馬鈴薯、英名:potato
芽の部分や緑色に変色した個所は、ソラニンという毒素があるので食べてはならない
食す場合は、芽や緑色の部分をしっかりと取り除く事
ビタミンCについて・・・
水溶性ビタミンの為水に溶けやすい性質を持っているが、じゃがいものデンプンによりビタミンCが守られ、熱に強く加熱調理に向いている。
ビタミンB2について・・・
ビタミンC同様水溶性ビタミンではあるが、ビタミンB2は他のビタミンと違い比較的水に溶けにくく加熱調理との相性がいいとされる。
ビタミンB6について・・・
同様に水溶性ビタミンであり水に溶けやすく、CやB2の様に守られたり溶けにくい性質は持ち合わせていない様子。
ナイアシンとパントテン酸について・・・
どちらも水溶性ビタミンの一種であり水に溶けやすい。
カリウムについて・・・
ミネラルの一種。
食物繊維について・・・
総量とは、水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維とがあり、その両方を足したものの事。
マグネシウムについて・・・
多くの代謝や体内物質を合成する働きに欠かせない必須ミネラルの1つであり、生命維持に欠かせない栄養素といえる。
カルシウムと共に骨の健康を維持する働きがあるが、カルシウムの摂取量が多過ぎるとマグネシウムの吸収を妨げるとされる。
摂取比率としてカルシウム2:マグネシウム1が望ましいとされるが、近年では1:1とも言われ始めている。
その他注意点として、食事から摂取する分には過剰摂取になっても尿として排出されるマグネシウム。ただ、サプリメントで過剰摂取した場合は過剰症となり下痢になる可能性があるので、用法容量を守って摂取しよう。
炭水化物について・・・
脂質・タンパク質と並ぶ三大栄養素の1つ。
摂取し過ぎると肥満の原因となるので、注意。
鉄について・・・
必須ミネラルの一種であり、身体を動かす為に重要な栄養素。
クロロゲン酸について・・・
ポリフェノールの一種。
トマト
ナス科ナス属
別名:赤茄子、小金瓜(こがねうり)
自身を守るための昆虫への忌避作用があるトマチン(アルカロイド配糖体)は、ソラニンと似た構造を持ち主に葉や茎に多く含まれるが、僅かながら実にも存在する。
トマチンの過剰摂取により腹痛を発生させる場合があるが、常識的な摂取量では特に問題はない。
トマトの栄養の前に、まずトマチンについて・・・
含有量の多い順で、花・葉・茎・未熟果実・熟した青果実・完熟果実となる。完熟果実になった時点で、ほぼ人体に影響のない含有量まで激減。
要は普段完熟トマトを食べている分にはなんら心配はいらないという話。
というか、トマトに限らず上の参考数を一挙食いしたら何食べたってヤバいですよね。
リコピンについて・・・
トマトの赤色の正体であり、カロテノイド(赤・黄・橙などの天然色素の一群)の一種。皮にも多く含まれる。
未完熟のものは常温に置いて追熟させる事が可能。
油に溶けやすい性質の為、オイルをかけたり油で調理して食すと吸収しやすくなる。
ビタミンCについて・・・
じゃがいもと違いトマトに含まれるビタミンCは、デンプンに守られていないので熱に弱い。
トマトに含まれるビタミンCを摂取するには、皮ごと生のまま食すのがオススメ。
βカロテンについて・・・
リコピン同様にカロテノイドの一種。体内で必要分のみビタミンAに変化される。皮にも多く含まれる。
まとめ
じゃがいももトマトも、多かれ少なかれ沢山の栄養を含んでいる半面、可食部ではないものの毒素も持ち合わせている野菜。
皮ごと食べるか?剥いて食べるか?
炒めるか?湯がくか?生のまま食すか。
欲する栄養の効果・効能を熟知し考えて食す事は、かなり高度な様に感じられる。
要は、欲した物を欲したまま食すのが1番自分が摂取したい栄養なのではないか?と思ったりした。
知識として知っておく事に損はないが、あまりにも摂取の仕方に拘り過ぎて調理や食す事ににストレスを感じるよりも、楽しく美味しく食す事が健康に繋がると感じる。
そして、柴田 大輔センター長(かずさDNA研究所植物ゲノム応用部長バイオ共同研究開発センター)は次の様にも述べている。
毒性と生体機能活性は紙一重。
トマチンの毒性よりも、抗腫瘍活性・LDLコレステロール低下効果など良い効果の報告もあるとか。
トマトやナス科野菜に限らす、普段食す食品で「毒性ゼロ」という事はない。
特定の食品や成分のみを大量摂取すると、毒性の面が顕著に現れる。
バランスよく食す事が大切。
なるほどである。
ただ、簡単な様で結構難しいのが「バランスよく食す事」
難しくても、心がける事も大事。
という、ナス科野菜の【栄養と効果・効能】でした。
参考になれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?