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分回し歩行の改善のためには?
脳卒中の方の歩行時、麻痺側の下肢を振り出す際にみられる「分回し」。
脳卒中の方自身も外見的にも、また歩行時に麻痺側にある椅子や机の足にぶつけたり、介助者さんを蹴ってしまったりと生活場面での不具合からも何とかしたいと思っている方もいます。
今回はそんな「分回し歩行」について考えていきましょう!
分回し歩行とその理由は?
分回し歩行は、麻痺側の下肢(上図では右下肢)を真っ直ぐ出さず(出せず)に、
外側から振り回すように前に出す
ような歩き方のことですね。
分回し歩行は、足のつまづきや引きずりによって転倒するリスクを回避するための1つの戦略であると考えます。
つまづきに関しては、
「転倒につながる歩行時のつまづきを考えてみよう」
の記事をご参照ください!
分回し歩行は股関節を外転しているの?
学生の頃か、私が間違って覚えていたのかは定かではありませんが、
分回し=遊脚側の股関節の外転
だと考えていました。
でも、よくよく患者さんを観察していると、
股関節を外転していない気がする…
んですね。
でも、
ブルンストローム・ステージ(Brunnstrom Recovery Stage)では、
「立位で骨盤を引き上げずに下肢(股関節)を外転する」のは、
ステージⅥとかなり痙性は減り、分離運動が可能な状態なわけです。
よくよく観察してみると、上図のようなパターンで分回しをしていることが多い気がします(気のせいだったらすいません)。
足を持ち上げるために骨盤ごと引き上げている。
その際非麻痺側の股関節を支点にして、骨盤を回す。
という戦略が分回しによく見られるパターンだと考えています。
ではなぜ足がつまづくのか?
過去記事、
「転倒につながる歩行時のつまづきを考えてみよう」
にも書きましたが、そこをもう少し深掘りして考えていきましょう!
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