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転倒につながる歩行時のつまづきを考えてみよう

ぼくも、歩行練習中に何度か遭遇し、患者さんとともに心臓バクバクになった経験のある「つまづき」について考えます。

つまづきは以前にお話しした膝折れ同様、転倒につながりやすい現象ですね。

膝折れの記事はこちらをクリック


トゥクリアランスとは?

歩行につなげる立位の評価・介入-.016

つまづきを考える時によく聞くことば、トゥクリアランス。臨床現場ではクリアランスと略されることも多いです。


・トゥ:つま先

・クリアランス:間隔


合わせてトゥクリアランス=(床と)つま先の間隔

えーそのまんまですね。


要はこのクリアランスが少なくなると、足を床に擦ってしまったり、小さな段差でつまづくことになるわけですね。


クリアランス不足の原因①:遊脚側の原因

歩行につなげる立位の評価・介入-.017

ではクリアランスが不足する原因には何があるんでしょうか?

まずは遊脚側(振り出す側)から考えてみます。


・股関節屈曲の不足

・膝関節屈曲の不足

・足関節背屈の不足


の3つになります。ただ1つまたは2つの要素が不足しても、残った関節運動があればそれを補ってクリアランスを保つことができます。

例えば足背屈ができなくなる、下垂足では、股関節屈曲を増やしてクリアランスを保とうとします。


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