就活生の間で新規事業ブームな話
こんにちは。bridgeインターンのくるみです。
いきなりですが、今日はつい数ヶ月前まで就職活動をしていました。
そんな私が経験した就活生の間での「新規事業ブーム」についてと、新規事業就活の難しさを新規事業コンサルのインターン生ならではの視点で取り上げて書いてみる。
これから就活をする人も、最近の就活生事情を知りたい人もぜひ読んでいただきたい。
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冒頭に書いた通り、私が就活をしていて感じたのは最近は「新規事業ブーム」だということ。
どういうことか。
例えば、企業の選考会。グループワークの場面で頻出したテーマ。「〇〇社が取り組むべき新規事業を考えてください」というものや「日本の社会課題を解決する新規事業を立案せよ」などなど。
また他にも、同じ企業を受けている就活生同士でやりたい仕事について話していると事業開発やサービス企画を希望している人が多いことにも気づいた。体感で言うと5人に1人くらいはいるだろうか。(私自身、このような仕事を志望して会社を選んでいたからその会社を志望する人は必然的に似るのかもしれないが)
たしかに企業のイノベーション要請は取り上げられて久しいし、グループワークの設定テーマとしても学生の思考力が見えそうなので納得できる。
また、大学では企画関連の授業があったりして新規事業や企画に触れる機会も増えた。
この両者の動きが重なった結果だろう。
しかしいざ面接で「新規事業開発がしたい」と言うと…
これが面接官からはあまりいい顔をされないことがある。
(もちろん企業やその募集枠にもよるのですが)
グループワークのテーマも新規事業系に設定し、大学でも企画を教え…
なのに、なのにどうして??
私なりに考えた、答えが2つある。
あくまでも個人の意見だが、①も②も共通する部分があると思っている。
新規事業開発ってすごくかっこいい。それはもう、間違いない。私もそのかっこよさに憧れや尊敬はある。
しかし、大学の授業(例えば企業とコラボした商品開発など)と実際の新規事業開発は訳が違う。まさにこの写真の通り。
bridgeのインターンで関わらせていただく企業を見ていると水面下でたくさんの活動をしていることがわかった。
これも一例で、あげ出したらキリがないほどローンチまでにたくさんのことが必要とされている。
そんな事業開発の大半を占める活動をすっ飛ばしてキラキラのアウトプットへの憧れだけを語っては、面接官も顔をしかめてしまう。
この子は本当に理解した上で面接に来てくれているだろうか…、自社のイノベーションを促進してくれるだろうか…見分けることができない。「新規事業ブームに乗っかったミーハーな就活生」と思われかねない。
そんな理由から、第一声で「新規事業開発に携わりたいです。」と伝えるイマイチな反応が返ってくる時があった(と、私は思っている)。
この「ミーハー大学生」のイメージと自分とを差別化させるために重要なのが
新規事業のどういった要素に魅力や意義を感じているのか(それがひいては自分のキャリアや会社に貢献するという文脈で)
を明確にすることだと考えている。
私はこれをやっていた。つまり、知ってるんだぞ、想定できているんだぞ、というアピール。
例えばキャリアプランとして将来起業したいのなら起業の要素と事業開発の要素を照らし合わせ、新規事業開発に携わる重要性に言及する。
他にも、0から1を作ることが好きなのであれば事業開発におけるそれ(課題定義やアイデア発想)以外の要素について理解した上で0→1が好きでそれを突き詰めると社会に良い影響を与えられると伝えるなんてのも考えられそうだ。
自分が事業開発に携わりたい理由と、開発の過程を照らし合わせることで納得度も上がるし、それは本当に新規事業開発でしか実現し得ないのかという別の視点も持つことができる。
事業開発系のお仕事を目指す就活生には是非実践していただきたい。
と、思ったのだが…
私は企業内新規事業の過程をたくさん見てきて理解も進んできたつもりだ。しかし、そもそも企業内新規事業に携わったことのない方が事業開発に関わる行程を知り自ら噛み砕いて説明するのは難しいという別の問題が生まれてくる。
bridgeに入る前の私ならおそらくできないだろう…
そこで考えた。イノベーションに興味を持つ就活生に企業内新規事業の実態を知り就活の糧にしてもらうために私なりに何かできないか…と。
そして思い付いた答えがあるのだが、かなりの長文超大作になってしまったので、次回インターン日記に回したいと思います。
ここまでお付き合いいただいたのに次回読まないのはもったいない!ということで気になる方は次回もチェックして下さい。
以上、くるみでした。