コントラクトブリッジ初心者のお悩み別・練習方法あれこれ
初心者の方がコントラクトブリッジの遊び方を覚えた後、何回かゲームをやってみると「ここがよくわからない」「ここでいつも判断を間違えてしまう…」というポイントが人それぞれあると思います。
そこで今回は、初心者の方が苦手なポイントだけを勉強したり練習したりする方法をいろいろ考えてみました。「夏休みを利用してブリッジの特訓をしたい」「暑い夏は涼しい室内でブリッジ三昧」とお考えの方がいらっしゃいましたら参考になりますと幸いですー。
そもそもブリッジのルールや用語が覚えられない…
初心者の方のお悩みというか、あるあるなのは、シンプルに「遊び方を覚えられない」ということではないでしょうか?「ブリッジの遊び方を教えてもらったけど、手順は多いし聞いたことのない用語ばかりだし、一回遊んだだけじゃ覚えられないよー」となって挫折してしまうという。。。
そんな時は、いつも当方のnoteでご紹介しているものですが、日本コントラクトブリッジ連盟さん発行の『LET’S PLAY BRIDGE』という遊び方ブックのpdfを手元に置いておきましょう。以下のページから無料でダウンロード可能です。
コントラクトブリッジのゲームの流れはもちろん、ブリッジ特有のゲーム用語やプレイする時のコツなども解説されているので、遊ぶ前に読んでルールを思い出すのもよし、この冊子を見ながらカードを使って遊ぶもよし、遊んだ後に読み直して復習するもよし、初心者の間はかなり重宝するはずです。
また、テキストを読むだけではゲームをしている臨場感がなくて分かりづらいという場合には、テキストが英語ですが、ブリッジのゲームアプリ「Tricky Bridge」の「Learn」モードで学習するのも良いと思います。ロボットのキャラクターが、ストーリーに沿いながらブリッジのルールやテクニックをひとつひとつ教えてくれます。
「Tricky Bridge」については、以前に紹介記事を書いていますので、そちらをご参照ください。
カードプレイ、トリックの取り方がわからない…
ブリッジの基本ルールは「手札から4人が1枚ずつカードを場に出し、その中で一番強い数字のカードを出した人が勝ち(トリックを取る)」→「それを13回繰り返し、勝った回数が多いペアがそのゲームの勝者になる」というものです。いわゆる「トリックテイキングゲーム」のルールです。
ブリッジでは「カードプレイ」「プレイ」などと呼ばれるフェーズになりますが、いくら強い手札を持っていても手札の出し順を間違えると、途端に勝てなくなってしまうことがあるのがブリッジの面白いところです。
ですが、この「一番多くトリックを取れる手札の出し方」を考えられるようになるまでが、これまた一苦労なんですよね。
カードプレイの部分だけを練習したい場合には、老舗オンラインブリッジサービスの「BBO(ブリッジ・ベース・オンライン)」が無料で公開している「Just Declare」「Bridge Master」がオススメです。どちらもBBOのウェブサイトのトップページもしくはスマホアプリから利用できます。
「Just Declare」は「オークション」のフェーズが省略され、切り札と勝ち数が決められた状態からゲームをプレイします。プレイヤーはディクレアラーとなって、自分の手札とダミーの手札をプレイします。
このゲームモードでは切り札があらかじめ指定されているので、自分にとって有利なスートが分かった状態でプレイすることができます。
また、「Bridge Master」は、トリックの取り方の「問題集」のようなゲームモードです。こちらも最初に切り札と勝ち数が提示され、それをクリアできるようカードプレイを行います。「Just Declare」と違って、カードの出し方を間違え、規定の勝ち数を達成できなくなった時点でゲームオーバーとなりますが、このモードでは「正解を表示する」というボタンがあり、そこから規定の勝ち数を達成する手順の解説を読むことができます。
また、自分のアカウントでログインした状態でプレイすると、クリアした問題に星マークがつきます。全難易度の全問題をクリアすることを目標にプレイすることもオススメです。
オークションがわからない…
コントラクトブリッジの醍醐味といえば「オークション」のフェーズですが、ゲームをプレイする前に「自分たちのペアが勝てそうか」「切り札は何を選べばいいか」を考えるという非常に高度なやり取りをするフェーズです。
オークションのフェーズでは、切り札を決める「競り」をするためにコール(入札)をしますが、その際には「ビディングシステム」や「コンベンション」といったオークションの「取り決め」を覚える必要があります。「1スペード」「3ノートランプ」など、限られたオークション用語しか使うことができない中でもプレイヤーみんなが同じ「取り決め」を共有しているからこそ、適切なオークションを行うことができるわけですね。
ですが、慣れないうちはどういう原理原則でコールをすればいいのか全くわからないと思います。
これを覚えるのに良い教材となるのが人気ブリッジアプリ「Funbridge」の「Get started with bridge」モードです。少し前の記事ですが、アプリの紹介は以下をどうぞ。
このモードでは、基本的なオークションの取り決めを項目ごとに学ぶことができます。
手札を見ながら「オークションでどんなコールをすれば良いのか」を考えるクイズもあり、実践的な解説となっています。
具体的な手札の例を見ながら「こんな手札の時は、このコールをする」(あるいはコールしない)といったことが勉強できるので、分かりやすいと思います。
というわけで、今回は「初心者がブリッジのわからないところを勉強するなら?」というテーマでアイデアを書いてみました。ブリッジもルールが複雑とはいえ、回数をこなすことで段々と理解できるようになると思いますが、時には部分的に勉強したり、練習したりする方が覚えやすい場合もあると思います。「ここが苦手だなー」と思うところがある方は、今回ご紹介した方法で特訓してみると、ブリッジが面白くなってくるかもしれませんよーではー。
サポートはコントラクトブリッジに関する記事執筆のための調査費用、コーヒー代として活用させていただきますー。