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肌着の台紙からはじまるアートの世界

人生は自分の思いどおりにならない。誰かに期待して運よく拓かれた世界は脆い。今までを振り返って、自分の中に確かに残っているものは、いつだって、自分でつくった自分の生きたい世界だけ。

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<ニューログラフィックアートとの出会い>

私がこのnoteで投稿する絵は、ニューログラフィックアート(NeuroGraphicArt)と呼ばれるものだ。ニューログラフィックアートは、2014年にロシアの心理学者 Pavel Piskarev, PhD.によって開発された描画手法によって描かれたアートのことを示す。

1年ほど前、YouTubeの動画に興味を惹かれて、私はこのアートをひとり楽しみ始めた。抽象的で複雑な形のパターン、しかしながら描くのは単純で簡単。線を引いて、線と線の交わるところを緩やかにするだけ(本当は、もっと奥深い世界があるのだけれど)。

「面白そう!やってみよ。」
見よう見まねで描いたはじめの作品がこれ。

※横の体温計は、大きさがこのくらいですよの目安です。

初め

線は引いたままの太さで、どことなく緊張しながら描いたのが伝わる。少し恥ずかしいが、初々しい作品だと思う。使ったのは、たった3つ。
・黒色水性ペン
・100円ショップで買ったなんとも硬い色鉛筆(緑と青の2色)
・厚紙(肌着の台紙、しかも裏面に描いている)

その後、自分の中の感情や考えが動いたときに自然とこのアートに取り組むようになった。私が今思うこのアートの魅力は、次のようなものだ。
・簡単:描くのに余計な心配をしなくていい
・抽象的:正解がない、完成形がない
・集中できる
・独りで描ける

ニューログラフィックアートについては、私はまだ素人。でもこれから勉強していきたいと思っている。

自分の生きたい世界を自分でつくる。
古紙回収に出されてしまうような無地の紙でも、そこに線を描けばひとつの世界が生まれる。自分の手を動かして丁寧に描いた世界には、未来を開く力が宿っている。

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