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オーソドックスなやり方にも勝算はある 求人媒体を使った募集のポイント

広告とは人の心を動かすものなので、常に「正解」は無いというのが難しいところでもあり、そこが次回改善に向けての検証する面白いところでもあります。

求人募集の方法は、自社サイトの充実、SNS、リファラル、人材紹介など多岐にわたりそれぞれメリットもデメリットもあります。

多彩なメディアがあふれる中、既存の求人媒体は効果が落ちてきているというお客様の声も耳にします。

では、もう求人媒体では良い人材は採用できないのか。

今回は求人媒体代理店の立場から求人媒体に出稿する際のポイントをまとめてみした。

1.アクセスデータやサイトパワーは大事か?

求人サイトの営業で日々たくさんのお客様とお会いしていると
「どのくらいのPVがあるの?」と聞かれることがあります。

求人サイトのPVやアクセス数は求人を出す上では気になるところ。
それはよくわかります。

私も前職で採用に携わっていたので、
求人募集をかける企業側の気持ちは納得できる。

どうしたら、反響が出るのか。
求人媒体の管理を始めたころ私も最初に目をつけたのは
求人サイトのアクセスデータでした。

当時Webの勉強を始めたばかりということもあり、
単純に「自社広告へのPVを上げれば応募数も増えるのでは!」という結論に至ったのです。

2.アクセスデータを気にしすぎた結果

前職で求人広告の担当になって間もない頃
PVや流入経路で予測を立てながら、アクセスを増やそうと頑張っていました。
1週間ごとにデータをとって、PVが伸びた(減った)要因などを文言や写真で比較しながらせっせとExcelにまとめて・・・

当時の担当者様に詳細ページへのCVRデータを毎週出してもらって…
今振り返るとだいぶ的外れなことをお願いしていたな、と恥ずかしい限りです。

ところが、効果測定がうまくいかない。
そもそもPVの基準が見いだせないのです。

アクセス数が格段に上がったのに採用数は0だった。
アクセス数は少ないのに3人採用が決まった!など結果はバラバラ。
前年同月比で同じ内容にしていても全く反響が違うということもありました。

(当時広報として社内報から社外の広告宣伝まであらゆる効果測定を行っていたのですが、求人媒体ほど効果測定が難しいものはありませんでした。)


応募の反響は職種によっても、時期によってもメディアのプロモーションによっても影響が変わってくるためその時のPVやアクセス数というのは基準にはできなかったのです。
※全く無関係ということでもないので「参考」程度にとどめておくと良いでしょう。

さらに、PVが増えそうな文言にこだわりすぎてしまい、自社の伝えたい内容が薄くなってしまったという経験もあります。

3.「誰に何を届けるか」100人の閲覧数より1人の共感者

ゴールはPVを増やすことではなくて共感者とどう出会うのか、ということ。

「うちの採用ページのPVが増えない、見られていないのでは」とお悩みの
媒体担当者様は「増やし方」ではなくて「出会い方」を見直してみるべきです。

PV数やアクセスデータで戦略を練っていくよりも原稿の「中身」の見直しをしたり、新たな競争力を見つけてアピールしていくことが最終的なマッチングへの近道です。

結局「良い条件押し」は「条件」で選ぶ人に届き、「自社の特徴押し」は「共感者」にリーチするのです。
いかに「共感者」へのリーチ方法を研究するか、ということを覚えておきたいものです。


4.結局どの求人媒体が良いのか

結論から言うと、答えはありません。会社によって様々。
各媒体の効果事例も、あくまでも参考程度で基準にはしない方が良いでしょう。

メジャーな求人媒体はサイトパワーはあっても大手がひしめき合い予算がなければ表示させるのが難しい。

業種特化型求人は経験者がユーザーに多いが条件で比較されやすい。

1度効果を出した媒体を使い続けていてもいずれ、飽きられる。(1回成功事例ができても、そればかりを続けていくことは難しい)

それぞれにメリットやデメリットがあり、1回出して結果を見て終わり、ではなくそこから検証・改善していく「運用」を続けていくことでゴールを導き出せるのです。

では、業者選びについでですが、地場に根付いた、その地域の経済状況や求職者動向をよく知っている代理店と相談するのがいちばんです。

最近は求人検索エンジンの登場により媒体は効果が落ちている、と言われており、SNS広告やリスティング広告など様々な手法がありますが、
まだまだ求人媒体は強いな、と感じることも多いです。


5.失敗を繰り返さないために

1回やって費用対効果が悪かったから別の媒体を試すというのは、とっかえひっかえを繰り返し、結局選択の幅を狭めていくことになります。
大切なのは社内でしっかり内容を検証して運用方法を考えること。
自社のブランディング力を上げていくことが大事なのです。

株式会社ブリッジ https://www.bridge-navi.com/

人材採用・求人広告・派遣・紹介・採用ホームページ制作・WEBマーケティング等、総合的なリクルートメント・ソリューション・サービスを展開
自社求人サービス「入寮.com」多摩エリアの企業と求職者をつなぐ転職サービス「タマの人事部」を企画・運営。



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