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効果を感じたアイスブレイク

日本ファシリテーション協会の「ファシリテーション基礎講座」を受講しました。

2021年に初めて申し込みましたが、コロナ禍により2回ほど講座自体がキャンセルとなり、そのまま忘れていたのですが再度必要性を感じて今回は無事参加できました。

いろいろな学びがある中、最も印象に残ったのが自己紹介を含めたアイスブレイク。

1 今日呼ばれたい自分の名前(ニックネームもちろん可)
2 最近嬉しかったこと
3 今日の講座を受けた理由、持ち帰りたいこと

を順番に話すのですが、この2番目「最近嬉しかったこと」が、その日の研修の活発でポジティブな雰囲気を決定づけたと思います。講師の方がその場で思いついたことらしいのですが。

まず第一に、嬉しかったことを知らない人の前で話すことにはなんの遠慮もいらない。「前日に子どもが大学に合格しました!」「父親になりました!」「企業を退職し起業しました!」といったような人生の節目の喜びを研修会場の皆さんに堂々と大きな声で発言できる。
実生活では周囲への配慮もありできそうでできないと思います。

第二に、研修中なので皆さん傾聴してくれる。
「ランニングのタイムが伸びました!」「推しのライブのチケットが良い席だった!」「この研修のために東京に来て久しぶりに学生時代の友達と遅くまで喋りました!」といった他の人にとってはむしろどうでもいい(失礼!)ことを熱量たっぷりに話すことができる。
他の人の記憶には残らないかもしれないけれど、何より自分自身がとても気分が良くなり、快感と呼べるレベルです。

実際、私も「スイカのペンギンと一緒に写真が撮れて本当に本当に満たされました!」
と会場イチどうでもいい話をして(自分だけが)さらに満たされました。

この愛らしさ!

なにより「嬉しかったこと」を話すわけなのでネガティブになりようがなく、雰囲気が一気に明るくなったと体感できました。
素晴らしい「場のデザイン」でした。

ただ、職場などではあまり有効ではないかもしれません。
講師の嬉しかったことは「普段やっている楽器以外のトレーニングを受けたら普段の楽器の音が格段に良くなった」というもので、これはどこか「学び」に寄せたコメントに感じられたし、運営側も「10年以上前私が入会を決めたのと同じ研修会場で嬉しい」など、その日の役割に応じたコメントのように感じられたから(気のせいかもしれない)。

初対面の参加者が多い場面、利害関係がない集団のアイスブレイクにはとても有効で、平和で、気持ちが良い手法と思います。

こちらの協会では様々な「アイスブレイク集」を紹介しています。

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