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BOOKSライデン 長崎

知らない街を歩いていてふと独立系書店に遭遇、という時代になったのか、と感慨深くなった今回の出会い。
長崎市の「BOOKSライデン」
独立系書店は、私にとっては今のところ目指して向かう「目的地」だった。

看板を2度見してしまった
まさしく独立系書店の香り

予備知識もなくとりあえず飛び込んでみよう、と2階へ。
ドアのガラス越しに店主らしき若い男性と、カウンターの椅子に所狭しと男性3人が見える。
なかなかの入りづらさであるが「こんにちは」と小さく挨拶して中へ。
特に何も声かけられず一周する。
聞き耳を立てているとみなさまの会話もマニアック。

人文・哲学の本が多い。『共産党宣言』の読書会告知などもあり硬派というか骨太な感じがする。
一通り見てすぐに退散、ということも考えたのだが、私はレコード屋やDJ Barなどで、時折このような「男子校」空間に突入することがあるため耐性がなくもなく、もう少し粘ってみる。

お一方「五島に帰るんです」と言って去っていった。平日の昼間、私も含め小さな本屋にこれだけ人が集まっているのもすごいことだ。

一つの本に目が止まる。『新百姓宣言』

すぐに購入を決めてレジへ。
ここでやっと店主と会話ができて写真撮影の許可をいただく。
すると、カウンターに座っていた大御所感たっぷりの年配男性に「長崎の人?よく入ってこれたねー」と言われる。自覚あるんですね。。。
「たまたま偶然見かけて、東京からです、ちょっと入りづらかったけど頑張りました」とお伝えする。

新旧織り交ぜた新刊棚
平台と中古棚。中古には漫画もあり
本持ち込みで読書可、という素敵な空間
「僕はフリー素材です」とお茶目な店主さん

急に入ったので私にも余裕がなく、良い香りのするコーヒーでもいただけばよかったのだがそのまま後にする。常連になったらとても心地良い空間になりそう。

オランダの「ライデン」という地名は多分世界史の授業「ライデン大学」で知ったのだと思うのだが、昔から響きがカッコよくて好きだった。だから無理してでも入ってみたかったのかもしれない。

後にググると店主さんは大阪から長崎に移住されたそう。
蘭学の地のBOOKSライデン。いつか再訪したい。

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