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日本ハーブの魅力とブレンドコンセプト

こんにちは、ぶり子です。
前回の記事を読んでいただき、ありがとうございました。
前回は、お茶を通じて『一服をする』習慣をつけるご提案のツールとして、今回の薬草茶事業をスタートするというお話をさせて頂きました。
今回は、『どうして日本のハーブのお茶に惹かれたのか』とその流れで『今回のブレンドのご紹介』についてお話ししたいと思います。

そもそもは漢方の効果を実感してから

実は私、数年前にある程度の期間、漢方薬を飲んでいました。
美容や健康をご提案するお仕事なのに、全く恥ずかしい話です…
当時、生理前の気分の落ち込みや、生理痛、そして時には動悸がするなどの不調があり、たまにお仕事するのも不安になる時期がありました。
とは言え、あまりケミカルな薬には頼りたくないと思い、お客様オススメの漢方医を訪ねてみることにしました。
先生は台湾人の男性。もともと婦人科医だったそうですが、漢方の魅力に取り憑かれたとかで、今は婦人科漢方を主治とされています。
コーヒーもお酒も大好きな私は、当時コーヒーは一日5〜6杯は普通に飲んでいました。
先生は東洋医学的に体質を判断してくれ、且つ食事の嗜好や量、タイミングなど、細かく聞かれ、また指導されます。
私の場合は、やはりコーヒーとお酒を指摘されました。
要するに、もともと体力があり陽の気が旺盛な私が、コーヒーやお酒などの余計陽のエネルギーを助長させるような嗜好品を取っていた…いや、取りすぎていたので『とにかくコーヒーとお酒を控えなさい』と言われました。
それまでそれこそ『一服の時間』には、コーヒー一択だったのですが、それを機にお茶に切り替えることにしました。
飲み出した漢方はびっくりするくらい効いて、生理は本当に楽になりました。
動悸も今思えば、飲み出してからは起きてない気がします。
というわけで、それがきっかけで『美味しいお茶探し』が始まったわけです。

漢方が効いたきっかけで、漢方にも興味が出て登録販売者の資格も取りました。
ですが、よくなってきたからなのか、漢方も一応薬な訳で…長期で飲み続けると副作用が出る成分もあるわけだから、やっぱりあんまり長期的に飲み続けるのには抵抗があったんですよね。
ある程度調子がよくなってきて、次の予約を取る時に自分のスケジュールが合わなかったのをきっかけに、思い切ってやめてみました。(結構、勇気がいりました…)


漢方なのか、食養生なのか

もともと、東洋医学では食材を薬と考える思想があります。
おそらくご存じの、薬膳と呼ばれるものです。
野菜や果物は、陰陽、寒熱、五臓六腑などのカテゴリに分けられ、自分の体質のバランスを整えるように食材を選択するというようなものです。
知っていたけど、そこまで興味がなかったのですが、これをきっかけに薬膳にも興味が出てくることに。
薬や漢方は確かだけれど、それらに頼る前に日頃の食生活を見直して、コツコツ体調を整えていけばよいのではないか、と。
そして、日本にも昔から親しまれている薬草文化がある。
薬がまだなかったころ、一般的だった民間療法。
そういったものをもう少し利用できないかと思ったのがきっかけです。
最近ハマっているフランスにも、日本の漢方に相当するティザンヌというハーブ療法があるそうで、始めそれを学ぼうかな、と思ったのですが、いろいろな日本の薬草茶を試した結果、やっぱり日本の素材は美味しいなぁ、と思ったんですよね。
東洋医学でも、『地(じ)のものを食べるのは薬になる』という考えもありますし。
フランスには興味があるけれど、どうせならフランスのものを日本で消費するより、日本のものをフランスに紹介した方が楽しいかな、と思い、日本ハーブをメインに扱うブランドにしました。


私の漢方服用経験と、お客様を診させてもらってできたブレンド

初回のブレンドは、お客様のタイプから着想を得て、2種類のブレンドを製作しました。
鍼灸師歴15年、サロンを構えて10年。
さまざまななお客様を診させて頂きました。
本当に毎日頑張っている女性が多い。仕事も家事も、趣味にも。
まさにそんな女性をイメージして作ったサロンだったので、本当に本望です。
鍼灸で頑張る女性をサポートしてきましたが、やっぱりそれだけでは足りたいと思ってご提案する、今回のブレンド茶。
頑張っている女性は大きく分けて2つのタイプに分かれるのでは、と思います。
頑張りすぎてアクセル全開!常に交感神経MAXで血圧高めで落ち着きのないタイプ。(私は間違いなくこっち)
その反対で頑張りすぎてエネルギー不足。もともと搭載させているエネルギーが少ないので疲れやすく、冷え症などもあったりするタイプ。
エネルギー過剰なタイプと不足しているタイプの2つです。
東洋医学では、体質を虚実で分ける分類があります。
エネルギー過剰を実、不足を虚、バランスが取れている状態を平といいます。
身体が実の状態であれば、平に近付けるようにエネルギーをリリース(瀉)し、虚の場合はエネルギーを補って(補)、平へバランスを整えるようにします。
お客様のタイプと、薬草が持つ効果効能のイメージから、この補瀉のイメージに近い薬草をブレンドして、2種類のお茶を作りました。

アクセル全開、ブレーキ知らずタイプに捧げる『瀉』ブレンド

瀉ブレンドは、日本が誇れる野生ハーブ、黒文字をベースに、ミント、陳皮、月見草、矢車菊を合わせました。
黒文字は新潟の佐渡島で育った野生ハーブを使っています。
鎮静効果の高いハーブで、ラベンダーにも含まれるリナロールが多く含まれています。
日本では、養命酒が安眠効果を目的として主成分になっています。リラックス効果の非常に高いハーブです。
乾燥させたものは黒文字そのものの香りを楽しむことができますが味が少し青臭さを感じるので、焙煎したものと未焙煎のものを合わせてバランスをとっています。
月見草は女性ならではのトラブルを支えるのに有名なハーブ。(徳島産)
体に熱がこもると、月経周りのトラブルを引き起こすことも。
そのあたりをイメージして加えました。
身体に熱がこもると胃腸周りも不調を感じやすくなります。
陳皮(和歌山産)は胃腸を整えるのにもってこい。
菊は、肝熱を鎮める効果が。
今回のブレンドは、矢車菊(北海道産)を使用し、視覚的にも爽やかに。
後味のミント(北海道産)。
優しくスッと、舌から鼻へ香るように仕立てました。
ミントの爽やかさは、瀉のブレンドコンセプトをわかりやすくイメージさせてくれます。
黒文字の鮮やかな緑、陳皮の橙、添えられた矢車菊のブルーが、見た目にも美しいティーバッグに仕上がりました。
アクセル全開に頑張った夜、緩やかにブレーキをかけて心地よい睡眠へいざなうブレンドです。

搭載バッテリーが小さいのにも関わらず、頑張っちゃうタイプに捧げる『補』ブレンド

補ブレンドは、丹波産の黒大豆をメインに使用しています。
黒色の食材は、腎を補うと言われています。(腎とは、東洋医学で主に精力的なエネルギー、すなわち生殖エネルギーを指します)
黒豆はその黒ですし、大豆に含まれるエストロゲン作用によっても腎をサポートしてくれる、女性にはありがたい食材。
仕事や家事に頑張って枯渇したエネルギーを、補ってくれます。
また、補ブレンドには他にも黒人参、サルノコシカケといった黒い食材を使用しています。
沖縄の黒人参は、その名の通りに黒い人参。いや、紫色と言ったほうが正しいでしょうか。
お茶がなんとなく紫色しているのは、黒人参のおかげです。
黒いので腎のサポートをしてくれるのはもちろん、アントシアニンが豊富ですので、目の疲れにも。
サルノコシカケ(宮崎)は、免疫力をサポートしてくれるきのこ。
エネルギー不足の状態はどうしても風邪を引きやすくなってしまいます。
そんな状態を守ってくれる、頼り甲斐のある食材です。
このしっかり腎サポートの三本柱に、沖縄の月桃とフランスの茴香(フェンネルシード)を加えました。
月桃はショウガ科。ご存知の通りに体を温めます。
ポリフェノール含有量も高く、アンチエイジングにも。
ほのかに香る茴香は、気を巡らせる作用が。
ちなみにこの茴香、唯一国外産のフランス産です。
フランスにて無農薬でハーブを育てる技術を習得してきた北海道の女性農家さんから仕入れさせていただきました。
『これだけ語っておいて、外国産?』と、ちょっと疑問を感じるかもしれませんが、むしろフランスは日本よりも無農薬栽培に力を入れている国です。
ですので安心して召し上がってください◎
どっしりした黒い三本柱に、月桃と茴香のスッキリとした香りが、合わないようで素晴らしくマッチするブレンド。
『今日はもう動けない〜』というような、エネルギー枯渇した夜に飲んでいただきたいブレンド。


と原材料の仕入れも、選りすぐって作物に愛情を注いでいる農家さんより仕入れさせていただきました。
私もベランダの鉢植えでハーブを育てていますが、その一株でさえも、無農薬で虫をつけずに育てるのは本当に難しいと実感しています。
本当に、我が子を育てるかのような作業だと容易に想像できます。
そんな愛情のこもった材料でできた、うゑるかをるのお茶たち。
きっとハーブ本来の効果効能も増し増しなはずです。
日々頑張る皆さんのサポートになりますように◎


※ 記事では、ハーブや食材個々の立証されている効果効能を参考に記載しています。ハーブや食材個々がもつパワーを知って頂きたく、記載しています。当ブレンド茶を消費することで、記載した効果を確実に期待できるものではありません。

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