出会うことと救われたこと
大事にしたい言葉を持っている。「たしかにそこにいるけれど、そこにいない」という言葉と、「それでも悲しむことはない」という言葉だ。いつから持っているのかは覚えていないし、自然と思っていたのかもどこかで見かけた言葉なのかもわからない。だけど、気がついたら自分の中に残って消えない言葉になっていた。
この言葉をたどっていたら、後から、「たしかにそこにいるけれど、そこにいない」というのは偶有性の話で、「それでも悲しむことはない」というのはニヒリズムと戦う話なのかもしれないと気づいた。