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型紙をつかって封筒・袋をつくる

こんにちは&はじめまして。
このページでは型紙でつくる封筒や袋の魅力・つくり方やコツ・使い方などを中心に説明していきます。
少しでもお役に立てればうれしいです(^^)

家で封筒・袋をつくる

既製品の封筒や袋にピッタリなサイズがない時に型紙を利用して自作してみるというのはいかがでしょうか?
A4プリンターがあれば必要に応じていつでも何枚でも印刷してつくる事ができます。
カラーペーパーやデザイン紙で印刷すればより雰囲気のある封筒をつくる事もできます。
ちょっとした手紙、プレゼント、オリジナル商品など、工夫次第で色々な包みとして使えると思います。
是非お試しを!(^_^)

封筒・袋の種類

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封筒
T60/80/100/120/140m×W60mm (右貼り、5種類)
T60/80/100/120/140mm×W80mm (右貼り、5種類)
T60/80/100/120/140mm×W100mm (右貼り、5種類)
T60/80/100/120/140mm×W120mm (右貼り、5種類)
T60/80/100/120/140mm×W140mm (右貼り、5種類)

T60/80/100/120/140mm×W50mm×D30mm (マチ付、5種類)
T60/80/100/120/140mm×W100mm×D30mm (マチ付、5種類)

アセット 6@2x-100

プリンターで印刷する時の注意点

印刷するサイズの設定

プリンターは機械として印刷できる範囲(「印刷可能領域」とか言われているもの)がそれぞれのメーカー・機種にあって、(一部のフチまで印刷できるプリンターを除いて)その領域はとにかく絶対に印刷できません。
なので、仮にソフトウェアでA4(297mm×210mm)の四隅いっぱいまで塗りつぶしたデータを用意しても、A4用紙で印刷するとフチまで印刷されずに四隅に数mm印刷されない領域ができてしまいます(例えば287mm×200mmとかになります)。
これが塗りつぶしであればまだいいかも知れませんが、図・絵・写真などであれば四隅が切り取られるとちょっと使えない場合もありますよね。。

アセット 5@2x-100

なので用紙に合わせて印刷データを縮小して全体を印刷できる様にプリンターの設定項目で設定できる様になっていたりするんですが、封筒の型紙を印刷する際はこのプリンターの機能を使うとサイズが実際よりも小さくなってしまいますので、必ず「既定値」とか「実際のサイズ」(PDFファイルを開くソフトウェアによって名前が違います)という項目になっているか確認して印刷してみてください。「印刷可能領域に合わせる」とか「用紙に合わせる」などはNGなのでご注意を。
最初の1枚は試し印刷する事をおすすめします。
型紙はプリンターの「印刷可能領域」を考慮してあらかじめA4(297mm×210mm)の四隅各10mm内側の277mm×190mmの四角の中に収められています。

用紙の表裏について

型紙の使い方にもよりますが、通常は用紙の表面に印刷して、封筒にする際も表面を外側にする事をおすすめします。理由は紙の表面の方が裏面よりも外装に向いているからです。

カット

少し細かい事ですが、うまく切りたい方向けに型紙を切る際のコツをいくつかあげます。

線の内側を切る

カットする線を残さない様に線の内側を切ると出来上がりがきれいになります。

アセット 2@2x-100

特に下の図の色の付いた線の部分は目立つところなので線の内側を切ると見ばえが良くなります。

アセット 4@2x-100

切り方について

ハサミとカッターの2択であればカッター中心での作業をおすすめします。カッターは適宜追って切れ味の良い状態にしておきます。
また、定規はセットで使います。
カッターの歯は長く出す必要はありませんが、下の図の様に歯を垂直にして切り進む方向になるべく寝かせて使うと切れ味が良くきれいに切れます。

アセット 5@2x-100

理由は下の図(青い矢印は刃を動かしている方向)の様に、包丁の切り方で言うと寝かせて引いて切るのは「引き切り」に相当し、寝かせて切らない方は「押し切り」に近くなってしまうからです。物理的に同じ形状の刃(は)でも、使い方によって鋭利さが違うわけです。

アセット 17@2x-100

定規は30cm、15cmなど、何種類か持っている場合は長い部分と短い部分で使い分けると線に合わせる作業が楽になると思います。

曲線の切り方について

紙が薄ければ曲線にそって一筆書きの様にカッターの刃を切り進めてもいいと思いますが、少し厚い紙で出来上がりに満足できない場合はカッターの刃をカーブさせて進めるのではなく、下の図の様にするとうまくいきます。
紙にグッと突き立て(①)、刃を直線に進め(②)、途中で刃を心持ち抜き加減にして方向転換(③)という順番で①〜③を何回か繰り返して曲線に追従します。

アセット 8@2x-100

また、カッターの代わりにハサミを使うのもいいと思います。
小さいカーブを切る場合は下の写真の様に小さいハサミを使うとコントロールしやすくなります(左が刃渡り約67mm、右が約40mm)。

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切る手順について

切る時は写真の様に線の手前に定規を当てて、自分側に型紙、外側に型紙の余白がくるポジションで切ります。こうする事で万が一手元がくるった時も型紙がキズつかない様にします。

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切る順番ですが、私の場合は下の図の様に同じ色の部分をまとめて切っています。矢印はカッターで切る方向です(右利きなので左から右に向かって切っています)。
例えば赤の①→②→③と切り、紙を180°回転させて反対の3箇所を同じ様に切ります。次いで緑も同じ要領で切ります。最後にオレンジですが、1回切るごとに紙または定規を少し回転させて切っています。
理由は、定規を大きく回転させずに切りやすいポジションで使い、回転させる紙もなるべくその回数を減らして切っていくためです。
こうする事で集中力を必要とする定規を線に合わせる作業が楽になります。

アセット 8@2x-100

少しの量ならどう切っても違いはありませんが、沢山切る時はこの方が確実に楽です。私の場合は5枚以上くらいから、あらかじめ同じ方向に紙を重ねておいて、①だけを5枚切る→②だけを5枚切る、という様に更に単純作業化しています。
尚、例では曲線がありませんが、曲線を切る場合は一番最後に切ります。

封筒の組立て方

(1)型紙が2枚に分かれている場合はいらない紙を下敷きにして射線部分にのりをぬり、もうひとつの型紙のA部分を接着しておきます。

アセット 18@2x-100

(2)切り抜いた型紙を裏側にします。
※裏表が無地だと間違えやすいのでご注意を(右貼りになっていればOKです)。

アセット 9@2x-100

(3)点線部を谷折りします。

アセット 10@2x-100

折る時は最初に定規で折り目を付けてから折りきるときれいに折れます。
折る部分は机の端などにはみ出した状態にしておくと指でつまみやすくなります。

名称未設定 1

(4)反対側も点線部を谷折りします。

アセット 11@2x-100

(5)いらない紙を下敷きにして射線部分にのりをぬります。

アセット 12@2x-100

(6)(3)で折った方の紙を上にしてのりをぬった部分と重ね合わせます。

アセット 14@2x-100

(7)点線部を谷折りして再度開きます。

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(8)いらない紙を下敷きにして射線部分にのりをぬり、点線部を谷折りして接着します。
これで出来上がりです。

アセット 14@2x-100

袋の組立て方

(1)型紙を切り(2枚に分かれている場合はいらない紙を下敷きにして射線部分にのりをぬり、もうひとつの型紙のA部分を接着しておきます)、裏側にします。

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(2)写真の様に赤◯部分の角に定規を合わせ、型紙を起こす様に軽く谷折りにします。

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(3)他の2カ所も同じ様に軽く谷折りにします。

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(4)軽く折った3カ所を表側の「+」と赤◯部分の角を合わせて順番にきちんと折っていきます。

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(5)いらない紙を下敷きにして写真の様にのりをぬって貼り合わせます。

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(6)中にのりがはみ出ている場合はくっついていますので、細長いものではがしておき、のりが乾くまでしばらく時間をおきます。

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(7)貼り合わせた部分がパリッと乾いたら折り目を付けます。
写真の様に他の折り目を起点に、折れていない方にゆっくり倒していくとうまく折れます。

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(8)マチの部分を折ります。

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(9)写真の様に底部分(「+」から下が底部分になります)に定規を当てて持ち上げ、軽く折り目をつけ、反対にも同じ要領で軽く折っておきます。

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(10)軽く折り跡がついたところをきちんと折り、反対側にも折っておきます。

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(11)マチ部分を広げます。

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(12)底部分の斜めに線が入っている部分を折ります。最初に線の両端を折ってから間の線をつながる様に折っていくときれいに折れます。
これを4カ所折ります。

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(13)底を閉じる様に折り跡をつけます。

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(14)赤枠部分にのりをぬります。ぬりづらい部分は机の上に置いてぬります。赤□部分は片側だけにぬります(出来上がりを統一するためにここではフタ側にぬります)。

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(15)のりをぬり終えたら素早く底を閉じていらない紙の上に置きます。

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(16)木の棒(または鉛筆など)で底部分を中から押してのり付けし、乾くまでしばらく時間をおきます。

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(17)底部分ののりがパリッと乾いたらマチ部の端を押しながら折りたたんで出来上がりです。
お疲れ様でしたー(^^)

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組立て時のその他のコツ

沢山の封筒や袋をつくる時に、のりをぬる際の下敷きにする紙を適当に使っていると同じ紙の同じ場所だったりして結果的にベタベタしてしまいます。肝心の封筒の余計なところにのりが付着して汚れてしまう場合もあります。
私の場合、のりを使う回数が多い時は下の図の様に番号順に意識的に下敷きにする場所を変えてローテーションさせてます。こうすると1周する頃には前ののりも乾いているのでベタベタを防ぐ事ができます。

アセット 15@2x-100

また、つくる量が多く(品質よりも)時間優先の場合は下の図の様にのり付けもまとめて行うとより効率的です。

アセット 16@2x-100

液状のりを使う場合は、下の写真左上の様に出し過ぎに注意したいところです。出し過ぎはぬり過ぎになりやすく、封筒をきれいにつくる事のさまたげにつながりやすいからです。
使わない時によく逆さにしておく方がいますが、多くの量ののりをぬれる反面、少量ののりが適している場合はもれなく出し過ぎになっているので、そんな時はいらない紙に余分なのりを十分につけて適度な量にしてから使いましょう(写真右上)。
私の場合は横にしておく事が多いです。こうすると適度な量をコントロールしやすいです。

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使い方

型紙の使い方は大きく分けて2種類あります。

①紙に印刷してそのまま封筒として使う
②紙に印刷した型紙を厚紙などに貼り付けて切り、封筒にしたい紙にあてがってペンで形を写して使う

通常の型紙は②の使い方ですが、用途に応じて使い分ければいいと思います。
①の方がきれいに出来やすいのと、すぐに印刷できる環境のある方にとってはとても手軽です。
②は型紙を1回つくってさえしまえば、都度印刷しなくてもいいというメリットがあります。
②についてはまだ情報アップしてみたい事があるので、後日追記したいと思います。

ではでは。
お読みいただき、ありがとうございました。

Kazutaka WATANABE



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