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プログラム初心者がNoCode(ノーコード)開発ツール Amazon Honeycodeを使ってアプリを作ってみた

私は、今年の4月からブリューアスでAndroidStudioでのKotlin言語を使ったプログラミングの基礎学習行っていました。その後現在はノーコード開発ツールの調査を行っています。

Nocode(ノーコード)開発ツールとは

まずNocode開発ツールとは、従来のアプリ開発ツールと違いコードを書けない非プログラマーでも感覚的な操作でアプリ作成ができることを目指した開発ツールのことを言います。

Nocode開発ツールは、様々な企業が開発や研究を行って日々進化しています。その機能や拡張性はツールによってできることに限りがあり、複数のサービスを組み合わせることで高度なアプリを作成できているのが現状です。

今回はAWSさんが提供しているAmazonHoneycodeのBETA版を使って、社内で使われている週次報告のアプリを再現してみました。

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AmazonHoneycodeの操作感

その中で感じたAmazonHoneycodeについて所感を書いていきます。AmazonHoneycodeでは、Screenというまっさらな画面の中にBlock(要素を入れる箱)やList(Tableの中のデータを指定して複数表示できる箱)に要素を追加できる。

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アプリ内で使うデータに関しては、Tableと呼ばれるスプレッドシート形式の表にデータを入力していくことで管理しています。

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Tableのデータを取り出したりテキストを表示するには、Contents Box(BlockやListの中に入れる箱型の要素)の中にdata cellという形でTableで指定した行単位でデータを表示したり、Input Field(文字入力エリア)やDate(カレンダーを使っての日付選択)などの形を指定してデータの入力や表示ができるようになっています。

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これを組み合わせて配置していくことで、パワーポイントを使っているような感覚でアプリケーションを作ることができる印象を受けました。実際にアプリとしてスマホで動かしているイメージは下図のようになります。

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従来開発ツールとの違いを感じたポイント

次に、現行のプログラミングでのアプリ作成とノーコードツールでのアプリ作成の違いを強く感じた点について2点紹介します。

まず1点目として、Kotlinでの学習の中でつまづいた点であるNavigation管理やページ遷移の実装手順の違いとしてHoneycodeではワンタッチでScreenを作成することができ自動的に画面下のGlobal Navigationに追加されプロパティ内ではドロッグ&ドロップ操作の要領で起動時にScreenが表示された状態と非表示になって裏にある状態とを切り替えることが出来た点です。

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またButtonクリック時のアクションとしてページ遷移などのテンプレートが存在していて、Screenの中から遷移先のScreenを選択することで簡単にページ遷移が再現できた点はわかりやすく、感覚的に操作を行うことができたように感じました。

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その他の機能としてButtonクリック時に設定できるのと同じようなアクション(ページ遷移、プッシュ通知、Tableへのデータの追加/削除)を自動化することが出来ます。 

自動化のためのTriggerを設定することで、Automation機能を使って自動的にアクションを起こすことも出来ます。

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次に2点目は、誰がどのアプリを編集/操作できるかアプリを誰にシェアするか、誰に編集権限を持たせるかを容易に管理することが出来た点です。

一つのプロジェクトの中で同じTableを使って複数のアプリを作成することができる、例えば今回作ったアプリはエンジニア用と上長用にアプリを作り分けることでエンジニア用ではソートを使って自分が送くったデータのみを表示させ、上長用ではチーム全員の送ったデータを確認することが出来ます。

NoCode(ノーコード)ツール Amazon Honeycode の 可能性と限界 (1)

AmazonHoneycode専用アプリをインストールしていることとアプリをShareしたいメンバーが同じチームに入っているという条件はありますが、誰にアプリをShareするかOwner権限(アプリの編集権限)を誰に持たせるかを指定することもできます。

Add Team Memberで、Mailを送ってチーム メンバーを招待することで同じチームに人を追加することが出来ます。

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またその際にOwner権限持たせるかどうかも選択することが出来ます。
作ったアプリをShareする際にも、そのアプリに対しての権限を選択してShareすることができる。これを組み合わせることでチームや役職別に合わせたアプリを管理することが出来ます。

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AmazonHoneycodeの課題点

そんなAmazonHoneycodeで実際に調査を行って見えてきた課題として以下のような点がありました。

・作ったアプリをアプリストアなどにリリースが出来ない。

・文字や数値以外の画像・動画・地図情報などのデータを扱えない。

・テンプレートとしてあるアクション以上の機能が追加できない。

・データベースにとして使える行数に限りがある。(最大100,000行/ワークブック)

・Honeycode APIを使って外部のプログラムからAmazon Honeycode内でアプリを表示したり、編集することはできても外部での使用がサポートされていない。(有料プランであればAWSとの接続は可能)

今後のアップデートによって出来ることも変わってくると思いますが、現状だと出来ることや作れるアプリにかなり限りがあるようにも感じました。

下図のHoneycode APIの詳細については、AmazonHoneycodeの公式サイトのナレッジセンターから引用致しました。

https://honeycodecommunity.aws/t/getting-started-with-honeycode-apis/790

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まとめ

最後に、今回NoCode開発ツールAmazonHoneycodeの調査を行った印象は現状アプリ内で扱えるデータや作れるアプリに限りがあったり課題点はあるものの社内限定で複数のツールを扱って業務を行う場合には、プログラミングに精通していない人でも感覚的な操作で比較的容易に社内アプリを作れるようになるので業務効率の改善やチーム内の連携強化に効果的なツールになるのではないかと感じました。

今後は、AppSheetを調査を行って引き続きノーコード開発ツールの調査を続けていきたいと思っています。

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